よねろぐ!

新潟県上越市で活動中のサポートドラマー。音楽から超どうでも良いことまで幅広くカバー。美味しいものはすこしだけ。

書評

岬にての物語(日記212)

「オルガンの音がハタと止んだ。靴音が閑雅に床を鳴らした。ドアがあけられた。私は叱責を待つ子供のようにその方を見ないで、懸命に卓上の花環をみつめていた。その人はしずかに私のそばの椅子にかけた。薔薇の薫りが流れ寄った。 「まあ、どこの坊っちゃん…

大使が語るジョージア 観光・歴史・文化・グルメ(日記210)

ジョージアの駐日大使、レジャバ大使がSNSで話題になっています。最近では日本に遊びに来た親戚の男の子に和食と称してカップ焼きそばを食べさせていたり、秋葉原に連れて行ってデカい紙袋を持たせていたり、今一番バズっている公人といって良いのではないで…

加筆と修正と改造と、記事のまとめ(日記209)

最近は新しいインプットがないせいで、ブログの更新も滞っています。昨年の春から秋にかけての、休日は心を閉ざして本を読んでいた時期が少し懐かしい。 その頃は誰かと会うことが少し億劫になり、なんとなく喫茶店で本を読んで、なんとなく定食屋でランチを…

息子と狩猟に(日記203)

「生きるとは殺して食うことー 命には生と死が同居するという逃れようのない現実がある。眼の前で倒れた獲物は、殺生への戸惑いも、命への感謝も受け付けず、「殺した側にもいつか死ぬ番がくるのだ」という覚悟をただ静かに突きつけてくる。」 サバイバル登…

夏子の冒険(日記201)

「ああ、誰のあとをついて行っても、愛のために命を賭けたり、死の危険を冒したりすることはないんだわ。男の人たちは二言目には時代がわるいの社会がわるいのとこぼしているけれど、自分の中に情熱をもたないことが、いちばん悪いことだとは気づいていない…

「ぼくの旅のあと先」(日記196)

椎名誠が好きだ。国語の教科書にも載った「岳物語」や「全日本食えば食える図鑑」を学生時代に読み、「白い手」はいつ読んだか記憶にないが少年の懐かしい記憶がくすぐられてとても好きな作品。着飾りのない文書でとても読みやすい、大好きな作家さんの一人…

愛するということ(日記194)

精神科医の名越康文先生が面白いです。 きっかけは某チャンネルの「ゲームさんぽ」という企画で「DETROIT」や「ネバーエンディングナイトメア」といったゲームの登場人物を精神分析されていた動画でした。対象を豊富なカウンセリング経験だけでなく、深い愛…

「二軍監督の仕事」育てるためなら負けてもいい(日記191)

昨年を振り返る話になるが、2021年のプロ野球日本シリーズは熱闘、熱戦、幾度のシーソーゲームの末、僕の応援するヤクルトスワローズが制した。2019年、2020年と2年続けてセ・リーグ最下位。そこからの日本シリーズ優勝は後の球界史に劇的な快挙として語られ…

人生を整える禅的考え方(日記190)

十日町市(旧松代町)室野に洞泉寺というお寺がある。僕の一家の菩提寺であり、祖父母の代よりも昔、僕から辿れば曾祖父さまの代からお世話になっているお寺だ。集落から少し高台にある境内は静かで落ち着いた空気が流れ、吹き抜ける風は清らかに感じる。曹…

「イノセントマン」ビリー・ジョエル100時間インタヴューズ(日記181)

今までで一番聴いたアーティストは誰、と聞かれたら僕は間違いなく「ビリー・ジョエル」と答える。ビリー・ジョエルを知らない人には「世界で初めてCD(コンパクト・ディスク)で楽曲販売をしたアーティスト」と紹介すると興味を持ってくれるのではないだろ…

ペリリュー 楽園のゲルニカ(日記179)

すごい漫画に出会ってしまった。

You are what you read.(日記178)

サバイバル登山家、服部文祥さんの「You are what you read.」という書評集、の書評を書きます。この本を通じて著者 服部文祥さんのことを語りたいのです。(以下敬称略) 僕が服部文祥のことを知ったのは千原ジュニアがパジャマ姿でちょっと変わったその道…

神々の山嶺(日記176)

「山」に対する想いが少しだけ強いのは子供の頃から火打、妙高、新潟焼山、黒姫、飯綱の山々、妙高戸隠連山を見て育ったせいだと思います。 僕が幼少の頃過ごし、今も生活の拠点としている旧東頸城郡牧村から高田平野へ抜ける国道405号を下るとき、これらの…

世阿弥最後の花(日記175)

藤沢周の著書「世阿弥最後の花」を読んでいます。やっと7割くらい。 前の日記にも、インスタにも書きましたが、本当に花鳥風月が過ぎる作品。佐渡の自然と景色が、さも自分の故郷かのように思えてくるくらい表現が豊かです。著者の藤沢周が新潟県出身という…

ある華族の昭和史(日記167)

大好きな作家、沢木耕太郎さんがエッセイ「旅のつばくろ」でオススメしていた書籍、酒井美意子さん著「ある華族の昭和史」を読んでいます。 平成生まれの僕には天皇家を頂点に頂く日本の「お家の階級」というものに当然馴染みがなく、そんな時代が、しかも歴…

旅のつばくろ(日記166)

新幹線に乗った際、前の座席の背もたれポケットに入っているJR東日本の冊子「トランヴェール」。そこに掲載されている沢木耕太郎さんのエッセイ「旅のつばくろ」が昨年書籍化されたというので購入し、読んでいます。 僕は埼玉に住んでいた頃と新潟に帰ってき…

神田松鯉著「人生を豊かにしたい人のための講談」(日記155)

人間国宝で講談師の神田松鯉先生が最近出された著書「人生を豊かにしたい人のための講談」と、You Tubeで国際情勢解説チャンネルをやっている及川幸久さんの著書「伝え方の魔術」を読みました。伝え方の魔術の方はあと60ページくらい残っているので、今回は…

なんのために生まれてきたの?(日記99)

あけおめ。 やなせたかしさんの「なんのために生まれてきたの?」という本を読んでいます。 これすっごい素敵。

強者を倒す(日記79)

漫画「ジャイアントキリング」を一気に借りまして、今一気に読んでいます。 すごい漫画です。

失敗学(日記72)

失敗学、という言葉がありまして。 「失敗学とは起こってしまった失敗に対し責任追及のみに終始せず、直接原因と根幹原因を究明する学問のことである」(Wikipedia) という非常に前向きな学問なのです。

「キリンビール高知支店の奇跡」という本を読んだ(日記25)

「キリンビール高知支店の奇跡」という本を読んだ。 ざっくりまとめると、 ・キリンビールがアサヒスーパードライにシェアを奪われた。 ・筆者は国内ワーストである高知支店に支店長として左遷された。 ・数年かかったが支店のメンバーでエリア内のシェアを…

秋の夜長にオススメの本を紹介するぜ!

秋が好きなんです。秋。 1日が終わるのが早くなって、空気が冷たくなってきて、稲刈りが終わってちょっと焦げ臭いような香りが風に乗って、スズムシの優しい音が夜を包む。 なんだかちょっとエモーショナルでノスタルジックでメランコリックな感覚に包まれる…