よねろぐ!

新潟県上越市で活動中のサポートドラマー。音楽から超どうでも良いことまで幅広くカバー。美味しいものはすこしだけ。

アメリカ8日目、ANIMAL STYLE!(日記248)

8日目、いよいよ最終日。名残惜しさと寂しさMAXで早起き。

この旅は人生に刻むべき出会いと経験が盛りだくさんでそれを忘れないようにこうやってブログを書けていることに喜び。

あーあ、楽しかったな。次カリフォルニアに来れるのはいつになるのかな...と落ち込みそうになった刹那、ISSEIが声をかけてくれた。

「朝ご飯ハンバーガー食べに行こ」

もちろんだぜBro。最後の最後までかかってこいよカリフォルニアァ!

ということで来たのはIN-N-OUT。インナウトと呼ぶ人が多いがどちらかというとインニナウトと呼ぶ方が正しいのかもしれない。知らんけど。向こうの人はそう発音していたのでここではインニナウトと呼ばせてもらう。

大谷翔平も好きなハンバーガーということでもはや観光地となっている。が、店舗数はかなり多くてロサンゼルスでも何店舗か見かけたしラスベガスにもあった。つまり何が言いたいかというと地元民の感覚では「そんなにありがたがって食うもんじゃない」というお店らしいのだ。

とはいえ人気店であるのは変わりないし、せっかく来たなら食べないわけには行かない。そもそもハンバーガー。気負う必要はないのだ。

店内。例に漏れずこのファストフードのサイズ感。

調べてみたらカリフォルニアで初めてのドライブスルーができるハンバーガーショップだったらしい。どうりで店内よりもドライブスルーが列をなしていたわけだ。

メニューは基本的に3種類のバーガーとフライドポテトだが、いわゆる裏メニューのカスタマイズが可能で「ダブルダブル」「トリプルトリプル」といったマシマシ注文が可能なのだ。

ファストフードのドリンクコーナー。相変わらずよくわかってないのだが、MだろうがLLだろうが飲み放題になっている。飲み放題ならカップのサイズ大きくしなくても良くね?と思ってしまう。

前にも書いたがここにあるジュース類は日本の同じドリンクより糖分マシマシなので要注意だ。どこのファストフードにもノンシュガーの紅茶があったので僕はそれをチョイスすることを覚えた。

キーーーータキタキタキタ!インニナウトのバーガー、チーズとパティが2枚入っている「ダブルダブル」強烈ゥ!

あとこれもカスタムメニューのポテトにチーズソースとサウザンソース、ローストオニオンが乗っている「アニマルスタイル」野性的であれ!

グワーーー!なんともアクロバティックな見た目である。アメリカ人の顎は外れるんじゃないだろうか。身体もってくれよ。

ウム、美味い!このローストオニオンとサウザンソースが美味い!なんだ、美味いではないか。

野菜なんて概念は存在しないのだ。下の方にトマトが見えるしローストオニオンが入っているでしょ。ケチャップもあるし。(奥の方にちゃんとレタスもありました)

アニマルスタイルのポテトも良いぞ!だがバーガーと同じ味なのでこれ以上点が伸びないのも事実。いやしかしこのローストオニオンは食わずにいられん。このオニオンとサウザンソースマリアージュが一番うまい。

うーん、なるほどね、と落ち着きを取り戻せるバーガーだった。横浜で食べたシェイクシャック、ロサンゼルス初日に食べたファーマーボーイズの感動にはちょっと遠いかな。

良い意味で再現性がある味、悪く言うと日本でも食えるレベル。極端な言い方するとビックマックに似てる気がする。まあ、良いのだ。これはまだ朝食なのだから。

ハンバーガーの話で盛り上がってしまった。このあとはお腹をこなしに最大最強のスーパーマーケット、COSTCOへ行く。

ネイティブの読み方では「T」を発音しない。よって本来の読み方はコストコじゃない、コスコだ。

それじゃ、また。

アメリカ7日目、"Ocean Pacific" Peace(日記247)

「カリフォルニア最高だよ」という午後を過ごす。

「ロサンゼルスやりたいことリスト」の上位に入っていた「バカンス気分を味わいたい」という欲望を満たすべくロサンゼルス国際空港からもほど近い公共のビーチ、レドンドビーチへ向かう。

それにしてもロサンゼルス市街は広いながらもコンパクトで良いと感じた。車で20分か30分圏内のところに何でもある。

海へ向かう道。なんとなくビーチ感。真っ青の空、南国っぽい木。この丘を超えたら海が見えてくるんじゃないかというワクワク感。

車で街を走っていると知っているお店をよく目にする。セブンとかタコベルとかスタバとか。それだけ多くの人が住んでいるんだと実感。

当たり前に3車線+広めの路肩。アメリカは大きい。

あと街が新しいからか、区画整備がわかりやすくて良いと思うんです。縦の道はアベニュー、横の道はストリート。知らんけど。この写真を撮影した意味は中央にタコベルがあったからです。

船着き場。透き通る青。絵画みたい。

船がずんぐりむっくりしててかわいい。

ディズニーシーみたい。右のおじさんがGood。

雲一つない空を快晴というがカリフォルニアは基本的に毎日快晴だ。人の心も陽気になるってもんよ。

さあビーチへ行く前におそめのランチだ。ISSEIオススメのオイスターバーへ行く。

ここ「Quality Seafood」は新鮮な魚介類と生牡蠣を食べることができる。オイスターバーというより鮮魚屋直営の露店という感じだ。

この熊みたいなお兄さんが手際よく牡蠣を剥いてくれる。清潔で新鮮でとにかく美味しい。お兄さんの右手側には牡蠣にぶっかけるたくさんのカットレモンとチリソース。

牡蠣を用意してくれている間店内をうろつく。レモンに刺さる値札がかわいい。

生サーモンがドカンと置いてある。

冷蔵ケースにズラリと並ぶ魚介類。どれも美味しそうだった。写真には載らなかったけど当然ロブスターやカニも売っていた。手前側のスプーンが刺さっているのが刻んだ野菜と生の魚介をソースで和えてあるやつ、回転すしの軍艦の乗っているようなあれだ。とてもうまそうだった。

そしてこの後ろ側にめちゃめちゃでかいグリルがあって注文した魚介類をその場で焼いてくれる。腕くらいある魚を食べている家族がいた。

あまりに美味しかった&居心地が良かったので場所を示す。Quality Seafoodで熊みたいなお兄さんと握手だ。

牡蠣が来た。ドカン。説明不要。カリフォルニアではいろいろ食べたけどここの牡蠣はトップランカーだったな。牡蠣の種類には「クマモト」や「ロイヤルミヤギ」など日本の名前が入ったものがあった。一番でかいやつの名前は「LARGE PACIFIC」キングサイズのデカ牡蠣だった。

ラスベガスのバフェで食べたカクテルシュリンプが忘れられなかったのでここでも食べた。甘エビの5倍くらいあるエビの食感はぶりっぶりで美味い。

無事完食。手を汚しながら豪快に食べた。生まれてきたことを感謝するくらいの美味しさ。レモンとチリソースをたっぷりくれるのも嬉しい。

海外で生牡蠣というスリルもあったけど結果的には全く当たらなかったです。最高の食事だった。

さてビーチへ向かう。

ギラッギラしてらあ。海ですよ、うーみ!

この水平線の先に日本があります。地球は繋がっている。

うおおおお、PACIFIC OCEAN!叫べ。

右奥に見える建物が船着き場と牡蠣食べた場所です。

カリフォルニアァ。何も言えないこの、自然の感じ。地球が脈打ってる。

ホエールウォッチングもできるようで、運が良ければビーチからも見えるらしい。命が繋がっている実感がある。私に還りなさい。

左奥はリゾート型のマンションとホテル。

飯と酒にしか興味がない僕が「大切な人と来たいナァ」なんてつぶやくくらいの、そういう気持ちになれる場所でした。

カモメ。この人たちもカリフォルニア人。

ここの砂がとても日本(というか上越)と違っていて細かなガラス質な感触で、なんていうか「山砂」じゃない感じがしました。いつまでも足に纏わりつかず、乾いたらぱっぱと払えばそれでOKという。粒が大きいのか。

ここではいろいろ考えたな。また来ようっていう気持ち。自分が何者なのかを知るきっかけの旅だったと思います。なにか自分の人生に道が一つ通ったような気がした。

NHKでやっていた「中国鉄道大紀行」で旅人の関口知宏が「世界を知ろうと思って旅をしていたつもりが、自分のことを知るばかりだ」という感傷を道中で出会った漢文の先生に一筆書いてもらっていたのを思い出した。

 

と、いう午後でした。

この日の夜はISSEIに極めて近しい家族のホームパーティーにお呼ばれしてしどろもどろになりつつも、メキシコ系4歳キッズと仲良くなったりカラオケしたり、お母さん手作りのタコス(ハイカロリー)を食べたりととても良くしてもらいました。

ここの写真は流石に上げることができないので文章だけでご容赦。

さて翌日はいよいよカリフォルニア最終日。最後の最後まで食べて終わります。

乞うご期待!

アメリカ7日目、シューティングレンジLAXとテスラ車(日記246)

海外に行ったら実銃を撃ちたい、というかねてからの夢を叶えることができました。

早朝、ラスベガスからロサンゼルスに戻り早速向かったのは「LAX RANGE&AMMO」実弾射撃場です。あまり治安が良くないエリアにあるようで「行けるかどうか...」という感じだったのだけど大雑把に言うと軍人家系の友達さんが案内してくれたので行くことができました。ありがたい。

ここはガンショップではないので実銃の販売はしていないものの各種弾丸やアタッチメントの販売、シューティングレンジ設備があり射撃の講習を受ける部屋もあった。

治安が悪いエリアにあると聞いていたが外観も内装もとてもクリーンな佇まいだったのが印象に残る。

スッキリとした店内。

アタッチメントやユニフォーム、ケースなどは手に取ることができるが弾丸は施錠されたガラスケースに入っていた。そりゃそうか。

店内をうろつきシューティングレンジのオープンを待つ。

この間に「利用者登録」を済ませる。ご存知の通りアメリカでは実銃の所持は合法だが、いわゆるオープンキャリーの状態で公共の場に出てはいけなかったり、私有地であっても子供がいる家庭では保管方法に規則があるなど制約が多い。シューティングレンジの利用に登録が必要なのもこういった制約の一つなのだと思う。

ここLAXでの利用者登録は受付にあるQRコードを読み取り表示されたサイトで個人情報を入力した。電子化が進んでいる。ちなみに全部英語だったのでISSEIに入力してもらった。

あとWiFiと接続されていないとだめなので注意してほしい。

受付のおっさんに利用者登録の画面とID(日本人はパスポート)を提示して、おっさんはそれをコピーした後に返してくれた。

受付を済ませるとイヤーマフを貸してくれた。

そしてレンジ内での注意事項について細かく説明を受けた。NG行為はトリガー間隔の極端に短い連発、不完全なタクティカルムーブ(バレル方向の制御が不安定になり危険)、1つのレーンに2名以上入る、レンジの2重扉は同時に開けない、など。

とてもシリアス(マジ)な表情で説明してくれたので緊張感が増した。

レンジに入る。すでに数人の愛好家たちが射撃をしていた。見たところ長尺のライフル系を持っている人はいなかった。

落ちている無数の薬莢と焦げた匂い。緊張感がより高まる。そして実銃の音というのはものすごくて、イヤーマフをしていても音の衝撃がわかるくらいのものだった。

今回体験させてもらったのは世界中の警察、軍隊で採用されている安定と信頼のグロック17。名銃中の名銃として名高い。

映画やゲームで簡単に「フッ...9mm弾か」などとなめられがち(そんなシーンが本当にあるかわからないけど)だが、この火薬と鉛の威力というものはものすごかった。衝撃に次ぐ衝撃。

そして全然当たらない。体重も腕力もある僕ですら、たったこれだけの量の火薬に雷管から着火されただけの衝撃に手元からブレるのはすごいなと思った。ハジキって言うじゃないですか、本当に掌で弾かれる感覚がある。

自衛官の人と飲んでいたときに「拳銃なんて当たらへんよ」と言っていたのを思い出した。

背中から体重をかけ下半身で保持しないととても安定しなかった。

弾丸をマガジンに入れようとするもこれが入らねーんだ。親指痛くなっちゃうくらい押し込んでもなかなか入らない。リローダーという便利グッズがあるのも納得の入らなさ。

かっこよく軽く押し込めるのは最初の4発くらい。だんだん重くなってきて、10発目くらいにはおりゃ!と無理やり入れているような感覚。

このマガジンに装填してる間がめちゃめちゃ怖い。だって本物の弾丸がなんの保護もされずに手のひらにあるんだから。それを力ずくで押し込むんだから。

なにかの拍子で雷管が炸裂したら多分死ぬと思いながらのリロードは恐怖でしかなかった。

(特に日本の)ドラマで軽やかにガンアクションしているけどあれってどうなのって思いました。相当の訓練と経験を積まないとそもそも恐ろしくて銃なんて扱えないんだから。重みが違う。

とはいえ40発も撃って少し慣れてきた頃、一緒に行ったタイ出身元気ガールのニーナとまぐれ当たりの弾痕を見ながらキャッキャしていたら奥のレーンにいた銃愛好家のおっさんが声をかけてきた。

「やあ俺のコレクションを見てくれよ」

ベレッタだ!ベレッタM9!バイオハザードにも登場した一つ前のアメリカ軍正式採用銃。ちょっと昔の映画でアメリカ軍や警察が登場するときだいたいみんなこれ持ってるやつ。

右のリボルバーはよくわからなかったけど口径が大きめ。そしてこの銃愛好家のおっさん「リボルバー撃ってみる?」と言ってくれた。ありがとうオタク。あんたいいオタクだよ。

6発入るシリンダーに感覚を開けて3発装填し撃たせてくれた。一発撃ったら引き金を引いて「空撃ち」する。ダブルアクションのリボルバーだ。

グロックの感触が「ハジキ」だとしたらこのリボルバーは「痺れ」でした。手のひらにジンジンくる。バン!というよりドカン!という発砲音。

銃愛好家のおっさんは他にもコレクションを見せてくれた。

外交力のあるオタクというのが銃愛好家のイメージだ。ただ眺めて、撃って、メンテナンスする銃愛好家もいるだろうが、この日出会ったこのおっさんたちは「銃を弘める活動」をしているように感じた。

そのバックボーンには「護身の基礎として銃は良いものとして社会に受け入れられてほしい」という思想めいたものも感じた。

おっさんはレンジを出たあとも僕らに声をかけ、連絡先を~とまで言っていたっぽいが体よく断った。

さて、合計で50発は撃ったと思う。はやりだんだん上手くなってきて最初は全く当たらなかった僕でも最後では的の中心に当たるようになった。クソドヤ顔で的の紙を持った写真をXにあげているので遡って勝手に見てくれ。

受付のおっさんに会計とイヤーマフを返却したところ僕のイヤーマフは常連の別のお客さんのものだったらしい。「間違えて渡しちまったぜ」とおっさんは笑っていた。

ところでLAXに連れてきてくれたイケメンカリフォルニア人シェーンはテスラに乗っていた。ガルウィングかっこよすぎる。

社内もスタイリッシュで高級感があった。

これは自動運転を見せてくれているところ。カリフォルニアでは良くテスラを見た。日本とは違いかなりの台数が走っている。

鉄板を溶接して作られたようなサイバートラックも何台か見かけたぞ。

この日は実銃撃ったり車に乗ったり男の子の趣味満開の日だった。

ここまででまだ午前中の話だ。早朝から動いていたからな。

午後はレドンドビーチへ行って遅めのランチにフレッシュオイスターとビールをぶち込みバカンス気分を味わう。最高の午後を満喫だ。

アメリカ7日目、ありがとうラスベガス。ただいまロサンゼルス(日記245)

ラスベガスの早朝から話す。

深夜1時半ごろホテルに戻った我々は早朝4時起きで支度をし、6時の飛行機でロサンゼルスへ帰る弾丸スケジュールを組んでいた。早起きのご褒美は空港でのラウンジ朝食。さっさと起きなきゃ食いっぱぐれるぞ。

実は昨日、バフェで遅めの朝食を食べてから何も食べていなかった。これは起きない訳にいかない。

ホテルから空港までは「パパ」が送ってくれた。パパ。次に会えるのはいつになるのか。ラスベガスもロサンゼルスも絶対近年中にまた来るよ。

早朝のハリー・リード空港。それにしても空港前の車の昇降場所はいろんな人が好き勝手するせいで渋滞したりトラブルになったりするのは何とかならんのかね。道の真ん中に停めたりバスのレーンに停めたり。

あと保安検査で靴脱がされるのは良いんだけどそこから10m歩いただけで靴下真っ黒になるのも何とかならんのか。

文句が出るのはお腹が空いているからだ。さあ朝ご飯にしよう。ユナイテッド航空のラウンジへ向かう。

朝食の内容はシンプルだったけど相変わらず卵や芋などの素材が美味いな!

グッドモーニングラスベガス!朝食は力だ。ご飯食べると元気が出るな。

この他にもトーストがありました。美味い。調味料は塩とケチャップしかないけど美味い。このポテトとグリルされてるメキシカンな味の赤いこれはなんだろう。大満足な朝食でした。

ドリンクは水をチョイス。やっぱり乾燥してる感覚があるのか、ラスベガスでも結構水を飲んだ。

ラウンジはこんな感じ。

ロサンゼルス国際空港のラウンジより狭いものの、落ち着いた雰囲気と高級感があって良かったです。お外真っ暗。

食後はコーヒーを飲んでくつろぐ。早朝だからか空港内は全然混んでなかった。ユナイテッド航空好きになってます。焼きそばと大福餅を出すユナイテッド航空。お菓子がブルボンのユナイテッド航空

では、飛びます。

飛んだ!東の空に明るみが。朝が来る。「僕らの夜間飛行が終わる」

空から見る朝焼けの美しいこと。グリムが喜ぶのもわかる。ありがとうラスベガス。さようなら、ラスベガス。

1時間くらいでロサンゼルス国際空港へ到着。無法地帯めいた立体駐車場に停めた車とドキドキご対面、なんだけど普通にありました。ちゃんとしたところに停めていたからね。

このあとはイケメンカリフォルニア人シェーンとその奥さんタイ出身元気ガールのニーナと合流し僕の希望であったシューティングレンジへ向かいます。寝不足の眼を9mm弾で吹きとばせ。

つなげて書いてもいいんだけど長くなるので分けます。

乞うご期待!

アメリカ6日目、LAS VEGAS編9部「ラスベガス最終夜。ファーバス?」(日記244)

Michael Jackson ONEは人生に影響を与えてくれるほど最高のショーだった。余韻に浸りながらホテルに帰るまでの話をします。

MGM帝国であるエクスカリバーニューヨーク・ニューヨーク周辺、ストリップの南側から移動する前にISSEIが前に大勝ちしたホテルカジノがあるというので立ち寄ってみることにした。

そしてそこで、僕はラスベガス...というより海外旅行の闇を経験してしまうのである。

そのホテルカジノは「OYO Hotel&Casino」OYOは上越にもあるくらい世界展開している格安ホテルグループだ。ラスベガスで格安ということは言わずもがな、古くて場末感が漂う。

ここのカジノも例に漏れず古かった。ストリップに展開しているリゾートホテル型のカジノとは違い、ドリンクを売ってくれるセクシーなねーちゃんもいなければフォーマルな格好をしたディーラーもいない。というかディーラーがいる時間はとっくに過ぎていたらしい。そもそもカジノ内はちょっと暗い。

MJのショーを見終わったのが23時前くらい。OYOまで歩いて23時半くらいか。深夜に場末のカジノは正直ちょっと怖かった。

ISSEIはスロットを打ち始め、僕は午後に手持ち現金のドルをほぼ使い切っていたのでカジノをふらふらしていた。バーカウンターはクローズされていたが、大きなモニターにアメフトが流れていて数人のおじさんがビールを飲んでいた。僕は手持ち無沙汰を隠せず、カジノの奥の方に行ってしまった。

すると壁に寄りかかった中年のおじさんに声をかけられた。

「ファーバス?」

僕は聞き返した「What?」

おじさんは腕をめくるようなジェスチャーと金属製の手持ちカバンを見せながらもう一度「ファーバス??」と聞いてきた。

怖くなった僕はラスベガス在住人たらしギャンブラー「パパ」のことを思い出し「NO~」とおちゃらけながらその場を逃げた。パパはカジノで叱られたときにこうやって切り抜けていた。

という一連の出来事をISSEIに聞くと「ファーバスっていうのはわからないけど多分ドラッグだね」とのことだった。怖えよ普通に。多分スロットも打たずふらふらしていた僕に目をつけたのだろう。

OYOを出る前、もう一度中年おじさんのあたりを見返してみたがもう居なかった。

それにしてもファーバスって何だったんだろう。帰国後色々調べたが出てこなかった。ただあのジェスチャー、確実に腕に何かを打つ系のアレだった。あそこで近寄って金属カバンを覗いたりしたらどうなっていたんだろう。ノウテンキな僕でも「あ、これやばいやつだ」と思うくらいな出来事だった。

海外で警察沙汰はご法度。対応できないんだもん。

OYOに入る前、警察官(白バイ)の人たちが何かの撮影をしていた。ラスベガスの治安を守るアメリカの警官たち。観光客を守ってくれと思った。ドーナツたくさん食べて良いから。

なんだかOYOのイメージが悪くなってしまったけど、OYOがどうこうではなく多分あの時間帯で人気の少ない古いホテルカジノは基本的にそんな感じなんだろうと思います。絶妙な暗さと絶妙な人気の無さでこそ「やりやすい」商売もあるのだと。

ストリップに面しているホテルカジノは古くても明るいし人は多いのでね。

さてこのあとはホテルに帰りますが、深夜1時くらいまで動いていると踏んでいたモノレールが0時で終了していたので急遽ウーバー(タクシー)に乗ることになりました。

そういえば初ウーバー。どんな感じかとワクワクしていたら普通の乗用車で普通のおじさんが迎えに来て、そのおじさんが他のウーバー仲間と永遠に通話していたので逆に気を使わずに良かったという感想。

この個人主義バンザイなホスピタリティの感覚に慣れてきている。

深夜1時半ごろホテルに戻りラスベガスの夢のような2日間が終わりました。本当に夢のような時間。1秒1秒が記憶に焼き付いている感覚。

最後ちょっと怖いことがあったけどラスベガスはまた来たい場所だと思っています。みんなこの街で夢を見ているんだな。

 

数時間の睡眠の後、明日は早朝から飛行機に乗りロサンゼルスへ帰ります。

ロサンゼルス旅も残り2日ちょっと。後半戦ではテスラ車に乗ったりシューティングレンジへ行ったりビーチでチルったり生オイスター食べたりします。

アメリカ6日目、LAS VEGAS編8部「マイケル・ジャクソンONE」(日記243)

開演前の待機列にいても飽きないのはご存知マイケル・ジャクソン(以後MJ)の曲がずっと流れているからだ。

もともと僕はMJが好きで普段から聴いておりこのショーのためにさらに聴き込んで来たのだが、ここで改めて聴くとビートの素晴らしさに感動している自分がいた。

音楽は国境や時間さえも超えて届く。

ドラムは所謂4つ打ち、ベースラインでリズムを作っているパターンが多い。キング・オブ・ポップの魔法はここにある気がする。曲に対する時間経過が明確で気分が乗りやすく、耳心地が良い。MJのリズムの取り方はウラが多いので「バス4つオモテ」とハマるのだ。

(本物ダァ....)

MJやっぱすげぇわ、と感動しながらショップを見る。こういうショップに売っているグッズは万国共通どこも一緒でタンブラー、Tシャツ、パーカー、タオル、トートバッグが多いが、ここではMJ特有の輝く手袋のレプリカも売っているぞ。もちろん高額だったが一生の宝ものに良いかもしれない。

シアターに入る。広々としたロビーに驚く。天井が高く床の絨毯やシャンデリアや装飾のセンスが素晴らしく高級感ある空間に驚く!MJの巨大なシルエットが我々を出迎えてくれる。

シアターロビーにはバーカウンターが併設されておりドリンクを購入することができる。ISSEIと姉はビールを買っていたが一生に一度の思い出と息巻いている僕は水をチョイス。アルコールに濁されずMJと向き合いたかったのだ。

ドリンクを購入した我々は自分たちの席に向かう。

すごい!薄い幕にホログラムが映っており、両サイドは巨大なモニターが設置されている。これから始まるショーのワクワク感がビンビンに爆発しそうだ。

ここでとんでもないサプライズを受ける。僕らの席は最前のセンター。いわゆるドセン。ォォォォォ...。声にならない声を発していた気がする。僕はここで死ぬのかもしれない。(嬉しすぎて)

後ろにしか人がいない、という写真。目の前はステージだ。1800人入るらしいです。

 

僕らの席からの目線です。もうなんか、近すぎるの。

ショーの内容について少し話すと、このホログラムに映るアイテムが大切なキーになっています。ストーリーラインと感動したポイントについては後で述べる。

このあともう一つとんでもないサプライズを受ける。

前日の「O」のときもあったけど、開演直前にダンサーさんたちが客席いじりみたいなものをやってくれるんだけどそれに僕が当てられてしまった。

めっちゃイケメンのダンサーさんが「Hi!Nice to meet you!」と握手を求めてきたのは永遠に忘れない。今回の旅行のピークはここかも知れない。

何をしたかというと場内アナウンスの注意事項と盛り上げの口上を叫ぶダンサーさんの口元にマイクを持っていくというもの。

マジ最高。死の間際にはこの瞬間のことを思い出したい。

さて「Michael Jackson ONE」のストーリーを紹介する。

当然のことながらショーの間は写真が禁止なので文章ばかりになるがご容赦いただきたい。

まずこの赤いコートを着ている人たちは一応「敵役」のポジションだ。別に登場する学生たちが主人公で、彼らはMJゆかりの品が展示されている美術館的なところに興味本位で侵入し、この赤いコートたちに追われるというもの。

赤いコートたちに追われつつ学生たちそれぞれがMJのアイテム、椅子、サングラス、靴下と革靴、手袋、帽子にたどり着きそれらを手にしたところ、本人たちも気付いていなかった自分たちの個性と才能に目覚める、というもの。

この「個性と才能の目覚め」というのがとても素晴らしい感動のポイントで、「何者でもない」と思い込んでいた自分にこんな素晴らしい個性や才能があったんだ、という発見はもう一つ深い意味で考えると「神に愛されている証拠」でもある。

MJに触れることでこの主人公たち、そしてゲストである僕らも「自身に在る何か」に気づくことができる。これは掴み取ってほしい大切なメッセージに感じました。

そして最後はMJ本人が僕たちに会いに来てくれる。本当に「会える」んです。

まじで最高のショーでした。

ステージ上のギミックもさることながらMJの数々の名曲が流れるし(生演奏らしい)それぞれの曲のMVと同じ衣装のダンサーが登場したり「ミューズ」と呼ばれるド派手なギターヒーローが登場する。

彼女はとんでもない衣装ととんでもない髪型ととんでもないギターを用いてとんでもないリフと速弾きを披露してくれるまじでとんでもないギターヒーローだ。モデルはジェニファー・バトゥンだと思います。

あと音がめちゃめちゃ良かったです。すべてのパートを追うことができるし、まったく濁りのないバランスの取れたサウンド。客席にもスピーカーが隠されているらしい。

もう一つの感動のポイントはショーに登場するダンサーさんたちの人種は関係なく活躍していたり、足を欠損したダンサーさんも松葉杖ついて登場し踊っていたりと、MJのマインドを全面に打ち出した限りなく前向きでエネルギッシュな素晴らしいショーでした。

最後はね、泣きました。なんでかわからないけど感動が涙にあらわれた。

ということでね、MJは未だに世界を救おうとしているんだと思いましたよ。

ウィー・アー・ザ・ワールド。ウィー・アー・ザ・チルドレン。本当に。感動しちゃったな。

そうそう、あのダンサーが前かがみになるあれ。あれの秘密がわかりましたがここでは書かないことにします。ああいう舞台装置を思いつくMJもすごいなあと思いました。

 

さてこのあとは夜のラスベガス最終夜で「闇」を見ることになります。世の中、きれいな面だけじゃないんだな。

乞うご期待。

アメリカ6日目、LAS VEGAS編7部「マイケル・ジャクソンONEへの道」(日記242)

夜になりました。これからショーを見に街へ繰り出します。

今晩のショーは「Michael Jackson ONE」その名の通りマイケル・ジャクソンをテーマにしたショー。これもシルクドソレイユによるものですがそのテイストはサーカス団とはかけ離れたとんでもないものでした。

シアターがあるホテル「マンダレイ・ベイ」まではラスベガス・ストリップに沿って運行されているモノレールとトリムを乗り継ぎ向かう。

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