よねろぐ!

新潟県上越市で活動中のサポートドラマー。音楽から超どうでも良いことまで幅広くカバー。美味しいものはすこしだけ。

アメリカ7日目、シューティングレンジLAXとテスラ車(日記246)

海外に行ったら実銃を撃ちたい、というかねてからの夢を叶えることができました。

早朝、ラスベガスからロサンゼルスに戻り早速向かったのは「LAX RANGE&AMMO」実弾射撃場です。あまり治安が良くないエリアにあるようで「行けるかどうか...」という感じだったのだけど大雑把に言うと軍人家系の友達さんが案内してくれたので行くことができました。ありがたい。

ここはガンショップではないので実銃の販売はしていないものの各種弾丸やアタッチメントの販売、シューティングレンジ設備があり射撃の講習を受ける部屋もあった。

治安が悪いエリアにあると聞いていたが外観も内装もとてもクリーンな佇まいだったのが印象に残る。

スッキリとした店内。

アタッチメントやユニフォーム、ケースなどは手に取ることができるが弾丸は施錠されたガラスケースに入っていた。そりゃそうか。

店内をうろつきシューティングレンジのオープンを待つ。

この間に「利用者登録」を済ませる。ご存知の通りアメリカでは実銃の所持は合法だが、いわゆるオープンキャリーの状態で公共の場に出てはいけなかったり、私有地であっても子供がいる家庭では保管方法に規則があるなど制約が多い。シューティングレンジの利用に登録が必要なのもこういった制約の一つなのだと思う。

ここLAXでの利用者登録は受付にあるQRコードを読み取り表示されたサイトで個人情報を入力した。電子化が進んでいる。ちなみに全部英語だったのでISSEIに入力してもらった。

あとWiFiと接続されていないとだめなので注意してほしい。

受付のおっさんに利用者登録の画面とID(日本人はパスポート)を提示して、おっさんはそれをコピーした後に返してくれた。

受付を済ませるとイヤーマフを貸してくれた。

そしてレンジ内での注意事項について細かく説明を受けた。NG行為はトリガー間隔の極端に短い連発、不完全なタクティカルムーブ(バレル方向の制御が不安定になり危険)、1つのレーンに2名以上入る、レンジの2重扉は同時に開けない、など。

とてもシリアス(マジ)な表情で説明してくれたので緊張感が増した。

レンジに入る。すでに数人の愛好家たちが射撃をしていた。見たところ長尺のライフル系を持っている人はいなかった。

落ちている無数の薬莢と焦げた匂い。緊張感がより高まる。そして実銃の音というのはものすごくて、イヤーマフをしていても音の衝撃がわかるくらいのものだった。

今回体験させてもらったのは世界中の警察、軍隊で採用されている安定と信頼のグロック17。名銃中の名銃として名高い。

映画やゲームで簡単に「フッ...9mm弾か」などとなめられがち(そんなシーンが本当にあるかわからないけど)だが、この火薬と鉛の威力というものはものすごかった。衝撃に次ぐ衝撃。

そして全然当たらない。体重も腕力もある僕ですら、たったこれだけの量の火薬に雷管から着火されただけの衝撃に手元からブレるのはすごいなと思った。ハジキって言うじゃないですか、本当に掌で弾かれる感覚がある。

自衛官の人と飲んでいたときに「拳銃なんて当たらへんよ」と言っていたのを思い出した。

背中から体重をかけ下半身で保持しないととても安定しなかった。

弾丸をマガジンに入れようとするもこれが入らねーんだ。親指痛くなっちゃうくらい押し込んでもなかなか入らない。リローダーという便利グッズがあるのも納得の入らなさ。

かっこよく軽く押し込めるのは最初の4発くらい。だんだん重くなってきて、10発目くらいにはおりゃ!と無理やり入れているような感覚。

このマガジンに装填してる間がめちゃめちゃ怖い。だって本物の弾丸がなんの保護もされずに手のひらにあるんだから。それを力ずくで押し込むんだから。

なにかの拍子で雷管が炸裂したら多分死ぬと思いながらのリロードは恐怖でしかなかった。

(特に日本の)ドラマで軽やかにガンアクションしているけどあれってどうなのって思いました。相当の訓練と経験を積まないとそもそも恐ろしくて銃なんて扱えないんだから。重みが違う。

とはいえ40発も撃って少し慣れてきた頃、一緒に行ったタイ出身元気ガールのニーナとまぐれ当たりの弾痕を見ながらキャッキャしていたら奥のレーンにいた銃愛好家のおっさんが声をかけてきた。

「やあ俺のコレクションを見てくれよ」

ベレッタだ!ベレッタM9!バイオハザードにも登場した一つ前のアメリカ軍正式採用銃。ちょっと昔の映画でアメリカ軍や警察が登場するときだいたいみんなこれ持ってるやつ。

右のリボルバーはよくわからなかったけど口径が大きめ。そしてこの銃愛好家のおっさん「リボルバー撃ってみる?」と言ってくれた。ありがとうオタク。あんたいいオタクだよ。

6発入るシリンダーに感覚を開けて3発装填し撃たせてくれた。一発撃ったら引き金を引いて「空撃ち」する。ダブルアクションのリボルバーだ。

グロックの感触が「ハジキ」だとしたらこのリボルバーは「痺れ」でした。手のひらにジンジンくる。バン!というよりドカン!という発砲音。

銃愛好家のおっさんは他にもコレクションを見せてくれた。

外交力のあるオタクというのが銃愛好家のイメージだ。ただ眺めて、撃って、メンテナンスする銃愛好家もいるだろうが、この日出会ったこのおっさんたちは「銃を弘める活動」をしているように感じた。

そのバックボーンには「護身の基礎として銃は良いものとして社会に受け入れられてほしい」という思想めいたものも感じた。

おっさんはレンジを出たあとも僕らに声をかけ、連絡先を~とまで言っていたっぽいが体よく断った。

さて、合計で50発は撃ったと思う。はやりだんだん上手くなってきて最初は全く当たらなかった僕でも最後では的の中心に当たるようになった。クソドヤ顔で的の紙を持った写真をXにあげているので遡って勝手に見てくれ。

受付のおっさんに会計とイヤーマフを返却したところ僕のイヤーマフは常連の別のお客さんのものだったらしい。「間違えて渡しちまったぜ」とおっさんは笑っていた。

ところでLAXに連れてきてくれたイケメンカリフォルニア人シェーンはテスラに乗っていた。ガルウィングかっこよすぎる。

社内もスタイリッシュで高級感があった。

これは自動運転を見せてくれているところ。カリフォルニアでは良くテスラを見た。日本とは違いかなりの台数が走っている。

鉄板を溶接して作られたようなサイバートラックも何台か見かけたぞ。

この日は実銃撃ったり車に乗ったり男の子の趣味満開の日だった。

ここまででまだ午前中の話だ。早朝から動いていたからな。

午後はレドンドビーチへ行って遅めのランチにフレッシュオイスターとビールをぶち込みバカンス気分を味わう。最高の午後を満喫だ。