あけおめ。
やなせたかしさんの「なんのために生まれてきたの?」という本を読んでいます。
これすっごい素敵。
生前のやなせたかしさんへのインタビューをそのまま本にしたもので、読みやすいし、やなせさんの優しさとか、「アンパンマン」への想いとか、人や世の中への強要的ではない「こうなってほしいな」っていう気持ちがストレートに記されています。とっても素敵。なんでアンパンマンが自分の顔(可食部)を分け与えるのか。その答えとやなせさんのメッセージが詰まっています。とにかく素晴らしいお人側。
この正月は深夜の仕事でずっと昼夜逆転。家より職場にいる時間のほうが多い数日を過ごしています。
昨日の夜中(時間的には今朝)、4時くらいにどうしても眠くなったのでNHKのラジオ深夜便を流していたら、若松英輔さんという批評家さん(批評家さんというと机上の厳しい意見をぶつけるイメージがあるけど、この方はとても穏やかで、モノの本質を見極めようと努力されている印象がありました。この日は読書の大切さをお話されていました。糸魚川生まれ)が出演されていて、ぼんやりと聴いていたら「読書は著者との対話だと思うんです」とおっしゃってて、自分と同じ感想を持っている方が世の中にいるのがとっても嬉しくなりました。
NHKのラジオ深夜便で「読書は著者との対話」と紹介されていて、同じ感性を持つ人が世の中にいるんだなぁって少し嬉しくなりました。
— よねじ! (@yoneco303) 2020年1月2日
あまりに寝不足で感受性がバグっていたのもあって、ささやかなミラクルでも嬉しくなってしまう。ピュアな少年ハートは自分でも大切にしたい。
若松さんいわく、「読むことで自分の不完全さがわかる」「書くことで自分が何者かわかる」のだそう。NHKラジオらじるらじるで聞き逃し放送聞けるから時間ある方はぜひ。
ということで、僕は今年の目標で読書に陽の光を当ててみようと思います。さあいつまで続くかな。若松さんは「本は最初から読まなくて良い」「自分の心に響いた文があれば、そこで本を閉じても良い」のだそうだから、いろんな言い訳をしながらでも継続はチカラナーリでちょっと試してみようと思います。
このやなせさんの本「なんのために生まれてきたの」でとても興味が湧く文がありました。アンパンマンのアニメのOP曲「アンパンマンのマーチ」はやなせさんの作詞なのだけど、「なんのために生まれて、なにをして生きるのか」は最初、出版社側に
「これは子供が理解できるわけないから、やめたほうがいいよ」
と言われたそうです。でもやなせさんは断行(というと大げさかも)した。そしたら、子供はそれを受け入れた。っていうエピソード。
僕らアンパンマン世代(?)は幼少の物心ついた頃には、この人生の命題をやなせさんから問われていたわけです。
アンパンマンのマーチ。作詞家としても活躍されているやなせさんのごく自然で意地悪っ気のない、でも急所を突いてるこの詩は、大人になった今もう一回見直してもいいんじゃないのって思います。
わからないまま終わるかもしれません。
でも僕は「そーんなのはーいーやだ」です。