よねろぐ!

新潟県上越市で活動中のサポートドラマー。音楽から超どうでも良いことまで幅広くカバー。美味しいものはすこしだけ。

死神(日記76)

 人生で初めて、ナマの落語を聞いたのはまだ東京で仕事をしていたときのこと。5年位前ですかね。

 夜勤を終えて、池袋北口の朝からやってる立ち飲み屋さんで軽く飲んで、満喫より居心地が良い個室ビデオ店(イメージはとてもいかがわしい)で少しだけ仮眠してお昼ちょっと過ぎくらい。

 池袋の北口だか西口だかわからない、あのあたりでふらふらしてたら「池袋演舞場 只今空席あり(昼の部)」

 確かこんな看板が目に入ったのでひょっこりはんと入ってみたんです。

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  お金を払って笑いに行く、という行為がとてもオツな気がしたんです。

 いや、非常に面白かったですね。少しお酒入ってたのもあったんだけどお腹抱えて笑っちゃって。これはハマるなと思いました。モロ一見さん状態で、正直落語家さんたちはどなただったか、若手さんたちばかりだった記憶はあるんですが今や記憶の彼方ってやつです。

 

 んで、それからも何かと池袋で空き時間ができると「演舞場あいてるかしら~」と覗くようになったのですが、だいたい満席になってしまうんですね。立ち見ならあります、みたいな日もあったかしら。

 

 んで。最近なんとなくお風呂入ってるときに「そうだ落語聞こう」って思ってyoutubeで探したら、あるわあるわ。談志さんはまだ僕にはちょっと早い気がしたので、志の助さんとか楽天メンバーを中心に聞き流して楽しんでいました。

 

 そして出会ってしまった。神田松之丞さん。これは落語ではなくて講談というらしいんですが、落語は「その人になりきって話をすすめる」講談は「一歩引いたスタンスで説明しながら話をすすめる」という点が違うのだそうです。

 神田松之丞さん面白いですねー。すべらない話でも登場していましたね。あの鋭い目つき。多分視力が悪いんでしょう。池袋の鰻屋さんの話が最高です。

 

 神田松之丞さんの話のオチはだいたい決まってて、盛り上げて盛り上げて「ちょうど時間となりました」って終わるんですが、時間がもう少しあるときはその勢いのまま「時間とはいえ私に明日はございません」なんて言って話を続ける。

 これがまた引き込まれます。

 

 講談師というのは人数がものすごく少なく、落語家がだいたい800人いるのに対して講談師は80名程度。つまり「絶滅危惧種」なのだそうで、その中でも神田松之丞さんは若手も若手。つまりは「貴重」なんだって、これ自分で言いますからね。

 

 そろそろ秋ですね。僕のブログは秋の話題がとても多い(と思う)けど、この夜長を使って落語でも講談でもお聞きなさいな。おすすめですよ。

 ちょうど時間となりました(まる)