よねろぐ!

新潟県上越市で活動中のサポートドラマー。音楽から超どうでも良いことまで幅広くカバー。美味しいものはすこしだけ。

バスセンターのカレー(日記170)

少し前なんですけど新潟市バスセンターのカレーを食べてきました。

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黄色い割にスパイシー。レポしながら食ってるYouTuberがいたり、カレーのルーだけを自前のタッパに入れてもらってテイクアウトしているおばさんがいたり、それこそサラリーマンがサクッと食べてすぐに出ていくみたいな姿が見れたり。ああ新潟市はやっぱり人が多くていろんな人がいるなぁと思いました。そういえばこのコロナでめっきり都会とか都市部へ行く機会が減ってしまって、人が多い街に出ることが珍しいような懐かしいような気持ちになった気がします。

 何年か前のお正月。実家でごろごろしながら原田泰造小西真奈美が主演の映画「ミッドナイト・バス」ではこの場所で(カレー屋の前ではないと思ったけど)二人は出会うんじゃなかったかしら。新潟~東京間の高速バス運転手の原田泰造と、東京で小料理屋をしている小西真奈美がいい感じになる話。ここに来れば小西真奈美に会えるのでは、と思ったりもしたけど、思いの外このカレーのボリュームが多くてお腹いっぱいになってしまって、ミラクルが起きて女性と出会ったとしても実ることはなかっただろうな。そもそもカレー食ったあとに女性と出会うなって話。

映画の影響があるかもしれないけど、このバスセンターはなにか物語が起きそうな雰囲気ではありました。やっぱり人が動いてバスが動いて、時間の経過と景色の変化がスピーディーで、ここには誰かの小西真奈美がいるだろうし誰かの原田泰造がいるんだろうなと思いました。そして誰かにとっての僕は初めてここのカレーを食べたし、誰かにとってのYouTuberもいたし、タッパに入れたカレーのルーも誰かが食べるんだろうと思う。ミッドナイト・バスってそういうことが言いたかったんじゃないかしら。

そうそう、このカレーのお皿が中学の給食のときのお皿と同じものでちょっとエモくなりました。ご飯が多い。普通盛りを食べたのですがココイチ換算で大盛りちょいあると思います。そして思いの外、辛いのです。具は玉ねぎと豚肉。豚肉、大きめで嬉しい。ココイチも見習え。福神漬けは恥ずかしくない程度にしましょう。

どうでもいいのだけどココイチ福神漬けは甘いのかしょっぱいのかわからなくて苦手です。カレーの話題になると必ず思い出されるのが「日本のカレーライス」を熱愛する米国記者が語る『ゴーゴーカレーNY店』という記事。今見返して驚いた。もう13年前になるのか。何度読み返しても小気味良く秀逸な記事なのでリンク貼っときます。

wired.jp

この記事を書かれたCHRIS KOHLER氏をTwitterフォローしてもう何年になるだろう。もともとはゲームレビューの記者さんで、令和になった今でもスーファミのソフトを発掘して嬉しそうなツイートをしています。この記事に軽快なジャズをあわせたテキスト動画が全盛期時代のニコニコ動画に投稿され、今は亡きビリー・ヘリントン氏が何故かクリス氏のモデルとして登場しているのは当時の僕に刺さった。もうめっきりニコニコ動画を見なくなったけど、当時のニコ動は今見ても面白いんだろうなと思っていたりします。ネットはちょっとアングラなほうが面白かったのかもしれません。

そういえば。ここ1ヶ月ツイートしていない僕が言うのもナンですが、みんなTwitterしなくなったですよね。タイムラインを遡るのが容易になった気がします。

名前忘れちゃった、ちょっと前に流行りかけた招待制のSNSにみんな群がったとき「あー、次はこのSNSが流行るのか」と思っていたのだけど、もはやSNSに「次」なんてものはないのかもしれませんね。思い出した、クラブハウスだ。どっちにしろ根暗な僕には招待は来なかっただろうし、やってないのに言うなっていう意見ももっともだけど、ラジオが好きな僕にとっては「だったらラジオ聞いたほうが面白いよ」って思っちゃったんだよなあれ。あと謎に選民意識高かったし。みんなが一斉に群がって僕もこれは良いなと感じたのは、ここのところタピオカだけなの。

神田伯山が松之丞時代からラジオで言っていた「今ならネットで本音は溢れていますが、人に届く本音、言葉を選んだ本音が聞けるのは、ラジオだけだったと思っております」の意味が、ここで深くなるような気がします。