よねろぐ!

新潟県上越市で活動中のサポートドラマー。音楽から超どうでも良いことまで幅広くカバー。美味しいものはすこしだけ。

アメリカ2日目、ドジャース開幕編(日記230)

ロサンゼルスからダウンタウンを通過するところから話を始める。今日の目的地はドジャー・スタジアム。大谷翔平と山本由伸が所属するロサンゼルス・ドジャースカーディナルスの開幕戦だ。


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スタジアムへ向かう途中、通り過ぎたダウンタウンは見るからに治安が悪く浮浪者が多かった。しかしこれは決してネガティブなイメージばかりでない。彼らは彼らなりに居心地が良いところを選んで生活しているのだ。そしてこのダウンタウンの高層ビルの下の空間が彼らにとって居心地の良い空間なのだろう。ここはアメリカ、カリフォルニア。どう過ごそうが彼らの自由。そして彼らのしぶとさから数日後に我々は天啓を得ることになる。そのエピソードはまた後に述べる。


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スタジアムが近づくにつれユニフォームを着たサポーターが増えてきた。いよいよだ。僕もこの旅をアテンドしてくれた姉夫婦もオオタニサンのユニフォームTシャツを着用している。野球を楽しむにはみんなと同じ色に染まらなきゃ。

スタジアム周辺の交通状況は最悪と言って良い。曰く、何も考えずにスタジアムを作り何も考えずに駐車場を作ったからだそうだ。ものすごい渋滞。この辺りから諦めて歩く人達もちらほら見受けられた。また割り込みする車、バス専用レーンに入り込み新たな渋滞をつくる車など「そういうところだよ」という動きをする車が目についた。一応、トランスポートセキュリティという警察(?)も配置されていたがやるやつはやるのだ。


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ゲートに到着。さすがドジャースのホームスタジアムだけあって、周囲の民家やお店はお祭り騒ぎだった。軒先でDJやってるメキシコ系の一団がいたり本物か偽物かわからないキャップを売ってる黒人がいたり見るものに困らなかった。ファンが着ているユニフォームは大谷翔平とベッツが多く見受けられた。写真の交差点で待っていた10歳くらいの男の子はWBC日本代表の大谷翔平ユニフォームを着ていて痺れた。他にも日ハム時代の大谷ユニフォームを着ているファンもいた。

大谷翔平は現地でもすごい人気なのだ!

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到着!試合開始までまだ時間はたっぷりある。ものすごい熱気だ!これがドジャースのホームゲーム。ファンが多い。

試合開始まで周囲を散策する。ビール、ホットドッグ、グッズ。球場はこうでなくちゃ!というラインナップのお店がたくさんあった。その中でどういうわけか日本のビール、キリン一番絞りが売られていた。カリフォルニアで流通してるのかしらとよぎったが、この日以降、見ることはなかった。グッズはスタジアム入口のショップで買うより客席外周の露店を見たほうが早いと思う。そして物によってはロサンゼルスのスポーツショップでも普通に買うことができる。

ああ、ここに居る奇跡。感謝しながら存分に楽しもう。


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星条旗カリフォルニア州旗が立派にはためく。

この日は開幕戦であり退役軍人の感謝デーということだった。ここでものすごいことが起きる。国歌斉唱の際に空軍の編隊飛行がスタジアム上空を舞ったのだ!これの動画は僕のXを参照してほしい。現地の盛り上がりと熱気は凄まじかった。

 


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アメリカのこういうところに痺れる。愛国心がピークになる瞬間と航空ショーを融合させることで感動を最大限に増して、熱狂を促す。日本人の僕でさえ、この国の国民(!?)で良かったと思わせられる圧倒的で完璧すぎる最高のエンターテイメント。こういうところから個人の自己肯定感に繋がってくるのかもしれない。見習わなきゃいけないと思いました。日本を蔑むつもりは毛頭ないが、アメリカは今日何かの祝日?と思うくらい星条旗がそこら中にはためいている。そして広大な青空にはためく星条旗を見ただけで、幸福感というか、魂が震えるというか、圧倒的な国家への愛国心が芽生えてくるのだ。この感傷はこの旅をしている間、ずっと持つことになる。


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さて大谷の初打席。先に出塁していたベッツの走塁に迷いが生じた打席だったが塁を進む大谷の足の長さは3階席からも十分に堪能できた。そしてドジャースの打線は強すぎた。一時、ベッツの打率が7割ジャストになった。パワプロか。

ぱっと見、空席が多いのは試合開始しても渋滞にハマってまだスタジアムにたどり着けない観客が多かったのだ思う。結局、席が埋まったのはゲーム中盤くらいからだったと記憶している。ドジャー・スタジアムの交通状況の悪さは帰りに思い知ることになる。

今シーズンからだろうか、ピッチャーの投球に時間制限が設けられたのは。これは厳しいルールだと思う。試合はサクサク進み、TV中継とか時間が限られるツアーのお客さんとかには嬉しい仕様なのだろうが、どうも普通に見に行っていた僕らからしたら面白みが減った気がした。そしてピッチャーが苦しそうだ。この日のドジャース先発はタイラー。長身で長髪。丁寧な投げ込みで好調を感じた。

 

球場メシの時間だ。ドジャースホットドック。ケチャップとマスタードを豪快にぶっかけて頂く。パンの表面がサクッとしててうまい!アメリカ人はサクッとしたクリスピーな食感が好きなのだそうだ。そういえばハンバーガーはよく食べたけどホットドックはここで食べたっきりだったな。まあ良しとしよう。僕は今、人生で最高の時間を過ごしている。球場のような限られたスペースで食べるものとしてホットドックは優秀だ。セッティングさえすれば片手で食べることができる。ビールと一緒に頂く。最高の気分だ。

それにしても野球場ってのは日本もアメリカも変わらず楽しい場所だな。酔っ払ってビールこぼすやつもいるし、外野スタンドの応援団は見ていて楽しいし、野次を飛ばすおっさんは国籍問わずいるな。Take me out to the ball game!球場オルガンに合わせて叫ぶCHARGE!も楽しかった。

そしていくらビジターゲームとはいえ、カーディナルズのプレーに一切の音楽やリアクションがないのはかなりきついと思った。スタジアムは青一色。ヒット売ってもブーイングすらなく、ほぼ無視。ここまでビジターに厳しいのか。それでもカーディナルズファンは3人くらいすれ違ったと思う。

スタジアムのことをもう少し話す。基本全席指定なのだが、空席があると立ち見チケットのハイエナたち(大体酔っ払ってる)が素知らぬ顔で座る。しかしそういうハイエナをおっぱらうスタッフがちゃんといて、セキュリティしている。このスタッフが気づかなくても周囲の人、特に後ろに座っている人がだいたいチクる。高いチケット代払って見ているのだ、容赦はしない。

で、僕のちょうど後ろに座ってたハイエナが告発され、立ち去る際にビールを盛大にこぼしていた。こっちに被害はなかったものの、その後来た本物のリザーブ客の女性が僕に対して「このビールは私じゃない、本当よ、あの勝手に座っていたやつがこぼしてどっかへいってしまったの、信じて!」と自己の正当性を必死に訴えていた。この女性は全く悪くないので当然謝らないが、その余計に謝らず正当性を訴えるという行為が「アメリカだな」と思った。僕は英語が話せないので「全然大丈夫だぜ!大谷は最高だな!」みたいなことを話した気がする。多分伝わってない。

ゲームセット!ドジャースが7-1で勝利。上位打線の繋がりとエースの好調で盤石な勝利を得た。ベッツ→大谷→フリーマンはエグいって。

帰路。駐車場までもドジャースファンはお祭り騒ぎだった。レッツゴードジャースのファンファーレで賑わう。日本のメディアが何社かいたが特に映りたくもなかったのでスルーして車へ向かう。すでに大渋滞。が、こっちは大谷の試合をドジャー・スタジアムで見れた実感に脳が破壊されていたのでむしろこの時間をじんわりと味わいたいくらいだった。さっさと家に帰ってしまえばこの実感を失うような気がして。

とにかくこの日の「ドジャー・スタジアムに来た!」という経験は僕の人生のランキングトップに確実に入る。いや、そんなランキングがあるならこのカリフォルニア旅行でほとんど埋め尽くされる気がする。

 

この日は夕飯に韓国料理(なぜ...?)を頂き、まさかのゴルフ打ちっぱなしをし、帰宅した。1日に何ターンも動く、とはこういうこと。

韓国料理屋と打ちっぱなしの話は番外編にしたい。この記事はドジャースの話だけで終わりたいのだ。思い出は尽きない。

ここまで遊んでまだ2日目。あと6日も滞在します。3日目はカリフォルニアワインの産地テメキュラに行く話をする。期待しててくれ!