よねろぐ!

新潟県上越市で活動中のサポートドラマー。音楽から超どうでも良いことまで幅広くカバー。美味しいものはすこしだけ。

アメリカ3日目、朝食~ワイナリー編(日記231)

昨日は最高の1日だった。が、今日もまた最高の1日を過ごすことになる。3日目も極めて好天。最高の気分だ。日差しは暖かく、カリフォルニアの風は乾燥していて気持ちが良い。全くストレスを感じない温暖な気候は日本(特に新潟県)に住む僕にとって羨ましく思える。夏はめちゃめちゃ暑いらしいのでカリフォルニアは4月がベスト気候かもしれない。

さて、この日の朝食はタコベルへタコスを食べに行くことにした。タコベルは東京と大阪にも進出している。

ウヒョーーーー!タコスだタコスだ!僕はタコスがめちゃめちゃ好きだ。トルティーヤ買ってきて家で作るくらいに好きだ。冷たくて温かくてすっぱくてしょっぱくて辛くて美味い。スタンダードなタコスの他にメキシコピザ、ケサディヤ、ブリトーを注文。トルティーヤは基本的にソフトタイプが好きだがメキシコピザのような揚げられたサクサクのトルティーヤも美味かった。「タコス好きとか言ってるけどこれは本物のメキシカンタコスじゃない!」という原理主義な諸兄に朗報。この旅ではメキシコ系移民のメキシコ系移民によるメキシコ系移民のためのタコス屋に行くし、メキシコ系アメリカ人がホームパーティーで振る舞ってくれたタコスも食べる。旅の足跡を共に辿ってくれ。

アメリカ本土に展開しているタコベルにはマウンテンデューのタコベル限定フレーバー、バハ・ブラストが置いてある。普通のマウンテンデューよりキリッとした飲み口でホットソースをかけたタコスとよく合う。エメラルドグリーンに輝くドリンクは見た目にも美しい。もちろん皮肉だ。

タコスとメキシカンピザの具材は同じなのでほぼ同じ味、ケサディアとブリトーはチーズとチキンが入っていた。基本的にトルティーヤと同じような具材を使いまわしての料理になるので味の変化はそこまでないものの、熱々のトルティーヤに包まれた具材と新鮮野菜を一気に頬張ったときの多幸感は何物にも代えがたい。

お腹もいっぱいになったところで一路、カリフォルニアワインの産地、テメキュラへ。日差しが強い。砂漠の大地なので山や丘に木が生えておらず、背の低い低木かブッシュがあるばかりだ。どこまでも続く大地。フロンティアを感じる。

日本と決定的に違う景色なのがこれだと思った。木がないのでトレッキングコースがどこからでもよく見え、登山中の景色も良いんだろうなと言ったら「日陰と水場がないから普通に脱水で死ぬ」らしい。空が高くて広い。

フリーウェイは4車線+有料の車線が1本か2本。アメリカはでかい。カプールレーンという2人以上乗車かつお金を払えば通勤ラッシュの混雑でも渋滞することなく走行できる車線がある。もしかしたらロサンゼルス市内か近郊だけか、テメキュラへ行く道中はなかったかもしれない。不確かな情報で申し訳ない。ちなみにこういう有料レーンでも勝手に素知らぬ顔で勝手に入ってくるやつはいた。

今日も青空に星条旗がはためく。この国の国民でよかった、という感情がどこからか湧いてくる。フリーウェイからこのサイズ感で見れるってどんだけでかいのよ。それにしても星条旗はよく見た。一般企業でも大きな星条旗を常に掲げているようだし、普通の家でも祝日でもないのに星条旗を掲げている家はたくさんあった。なんならピックアップトラックの両脇にミニサイズの星条旗をはためかせ星条旗を車にプリントしてるスーパー愛国者もいた。

そういえばこの旅を通して車はものすごい台数見たが、バイクはそこまで見かけていない。ルート66のような大陸横断の道路へ行けばたくさん見れるのかもしれない。

テメキュラのワイナリー、WILSON CREEK WINERYに到着。草花の華やぎが素敵すぎた。後でわかったのだが日光の可視光線が日本と違うらしく、色が鮮やかに見えるらしい。日本の車の塗装と海外の塗装が若干違うのはそのせいだとか。「草花の色彩が鮮やかで、大地のエネルギーを感じるんだよカリフォルニアは!」と友人に語ったら「スピってる」と一蹴された。それにしても色彩が鮮やか、風が爽やかでなんとも気持ちの良い気候だ。日本晴れはカリフォルニアにあったのかもしれない。

WILSON CREEK WINERYは家族で経営しているワイナリーだ。写真を見てほしい。

中央に座っているグランドマザーは90歳。今でもワイナリーの裏手にある家に住んでいて、たまに犬と一緒にワイナリーに出てきてお客さんと話したり陳列のチェックをしているそうだ。アットホームさを感じつつ、実はかなり大きな企業として運営されているワイナリーがここの特徴だ。優秀なスタッフも多い。

カリフォルニアの太陽に温められた地面で育ったぶどうを使ったここのワインはとても美味しかった。

広大なブドウ畑。風を感じる。ヤギが放牧されていた。あえて写真に映さなかったけど、この写真の左側にオーナーのグランドマザーが住んでいる家があります。

WILSON CREEK WINERYは大きな建物が2棟あり、ひとつがショップと試飲カウンターのスペース(かなり広い)、もうひとつがレストランになっている。試飲カウンターはお客さんの入具合に合わせて逐次開放されるようになっており、たぶん200~300人位入っても対応できるのではないかと思うくらい広かった。2棟の間は日よけのテントや椅子、テーブル、ソファーが並べられているテラススペースになっており、試飲でもらったワインを飲みながら寛ぐことができる。とても居心地の良い空間だ。また至るところに水が常備されており、いつでも口直しができる。

テラス内にもドリンクカウンターがあり、軽食やワイン、カクテルも購入することができる。今回は試飲スペースでたくさん飲ませてもらえたので別に購入はしなかったが、近所にあれば無限に通ってしまう気がする。ワインをシャーベット状にしたカクテルを飲んでいる人を多く見かけた。軽食、と書いたがなんとかグリルと書かれた看板があった。普通の食事もできるのかもしれない最高かよ。

草花の華やぎと人の賑やかさ。地上の楽園とはこのワイナリーのことなのかもしれない。

さて店内の試飲カウンターで楽しむ。今回のサーバーはロザリオという明るくて美人な女性だった。ロザリオは何十人というお客を丁寧かつ無駄なくテキパキと捌いていた。こっちのグラスが空くと気づいてくれるし、別のお客さんの具合もチェックしながら軽快なトークで楽しませてくれた。日本にも来たことがあるらしく、SAKEが好きだそうだ。ロザリオの特技であるスパークリングワインのマリアージュの動画は僕のX(Twitter)を参照してほしい。2種類のスパークリングワインをその場で合わせてくれる。最高の一杯だった。

WILSON CREEK WINERYはワインの種類も豊富で赤、白、スパークリング、デザートワインの中でも重いもの、軽いもの、甘さ、渋さなど様々な種類を楽しめる。基本的には4~5杯楽しめる試飲チケットを購入し、1杯提供される度にサーバーがチェックしてくれる仕組みだ。同じ赤ワインでも飲み比べができるので、これ!という1本に出会える。ちなみに僕はデザートワインを2本買った。

この試飲グラスはお土産に持ち帰ることができる。これで日本に帰ってもロザリオのことを思い出しながらカリフォルニアの恵みを楽しむことができるな。ロゴのデザインも素敵だ。

至福。最高の時間が流れる。このあとテラスのステージでバンドのライブを見ることができた。まさかのJourneyのDon't stop believin' 晴天に応えるような爽やかでノリの良い名曲だ。気分は最高潮。音楽と陽気な人々、過ごしやすい気候、ワインを楽しむ大人と駆け回る子供たち。この空間のどこを切り取っても楽園そのものだった。

飲むだけ飲んで楽しんだのでここで一旦ワイナリー編を終わりにする。この日はこのあともう3ターンほど動く。ここまででまだ2日半しか経っていない。

次の記事はいよいよカリフォルニアのステーキが登場するぞ。楽しみに待っていてほしい。