岐阜県白川村の合掌造りへ行ってきました。
次は冬にいきたい。
白川郷ってよく観光のパンフレットでは壮観で、孤独で、昔ながらの古民家が軒を連ねていて、日本昔ばなしの時代で時間が止まっているかのような写真が載っていますが、
実際行ってみると普通に住人の方が生活していて、当たり前のように(当たり前なんだけど)住人の方の乗用車とか洗濯物とか、生活感があります。パンフレットのようなフォトスポットは数箇所。
人によっては「なんだ」って思うかもしれないけど、逆にこういう合掌造りに現代人が住んでいて、暮らしているっていうことで評価されたのかなって思います。
例えばこういう合掌造りの集落があったとして、そこで人が生活していなくて、7時~17時くらいでみんな帰ってしまうような「作られた」遺産だったら価値がないわけです。
集落の中はお土産屋さんがたくさんあって、民宿もたくさんあって、水路に水が流れていて鯉やニジマスが泳いでいて、観光客がたくさんいて、そんな中で農業用のトラクターが走っていて、見慣れた田んぼや畑がある。
ぷらぷら時間をかけてお散歩するには最適です。喫茶店もあるし、五平餅とかお肉の串焼きとか、食べ歩きやすい美味しいものも多い。
少し小洒落たような気の利いたような軒先やお庭はだいたい民宿かお店です。合掌造りの建物の他に景観色に気をつけた普通の一般住宅があって、私有地には立入禁止のロープが張られている。
これでいいんだと思います。だってみんな生活してるんだもの。閉園時間が決められているディズニーランドとは違うんです。
ある建築・美術専攻の指導者が都市のデザインをしたところ、建造物や通りはまさに芸術そのものであったらしいけど、国際的な評価は得られなかったようで、その理由は「人々の生活感がないから」だったそうです。
洗濯物があってもいいじゃない。トラクターがあってもいいじゃない。
人々が暮らす姿を受け入れて「ああ、ここいいところだな」って思えたら素敵ですよね。
そうそう、なんか白川郷、お店の人の愛想がよかったんですよね。
京都は場所によってはあんまりだったんだけど、ここはすごく良かった。
何か、元気が良い地域のヒントがある気がする。
次は泊まりで行きたいな。