高田世界館ミュージックフェスに参加してきました。
少し前になにかの記事でも触れた「大人バンド」Feel So Goodのドラムサポートでした。もうね、練習から何ら本当に、大人って素敵。
サポートするにあたり、ドラムに関しては結構自信あったんですよ。普段dragonchinaで鍛えられているし、大学のサークル時代からコピバンにも慣れてるし、自分は経験が豊富だと思っていた。けど、やっぱり自分より何年も経験のあるメンバーから受ける指摘は自分でも意識してなかった鋭いものだった。
当然、僕も「次の練習までにここは詰めないと」とか「このテンポは原曲より遅め」とか、足を引っ張らないように相当練習した。
「シャッフルのリズムなのにテンポが遅い曲」は本当に鬼門だった。そもそもジャズ風の曲を今までやってこなかった僕のウイークポイントがもろに露呈してしまったわけ。
何よりパワードラマーだった僕が女性ボーカルに合わせて音量を抑えつつ雰囲気を作るっていう、なんだろう、もう「気配り心配り」の話になるんだけど、その意識の振り方は今まで使ってこなかった脳みその神経回路が繋がっていくのがなんかわかった。か細い回路が。
そうやって作り込んでいった曲たちをですね、高田世界館で初披露でした。僕的にはいい感じだったと思うんです。世界館、さすが映画館だけあって音がものすごく良かった。叩いてる時ホールに反響してる音が心地よい。
まさかの東京スカパラオーケストラのコピバンさんもいた。めくれたオレンジやってた。美しく燃える森もやってた。最高。
あとそう、写真見ていただいてなんだけど、盛り上がってる感ありますでしょ。実際盛り上がってたんです。いいですよね。お客さんも出演者も無理なく気持ちよく盛り上がってるの。こういうシーン大好き。
もしかしたら僕たちは音楽イベントを堅苦しく窮屈にしてしまっていたのかも知れない。
そう、何より家族に見せることが出来るバンドを組めたというのが嬉しかった。バンドはじめて15年くらい経つけど、ライブハウスばっかりだったからさー。やっぱり30歳って大人になったわけだし、家族にもこういう趣味でやってるのよっていうトコロを見てほしかったわけ。1月に亡くなった祖母に見せることはできなかったけど、そういう孝行もありだと思うのよね。
今日は椅子席の世界館っていう環境もベストだったし、イベント的にも聞きやすいバンドさんばかりだったので作戦は大成功だった。
もう30歳だからね。こういう普通の人が普通に楽しめる街のイベントにも出れるドラマーでいたいのさ。
そんな意味もあってこの「大人バンド」Feel So Goodに関われてるのは自分的には願ってもないことなわけ。これからdragonchinaとは違うシーンに枝葉を伸ばせるのは嬉しい。人生かけて音楽やって笑顔で死にたいのよ、僕は。
しかし良かったなぁ世界館。低めの椅子の座り心地が良かった。音も良かった。イベントも良かった。バンドも良かった。良いことずくめじゃないか。大泉洋の映画も上映されるらしいから行こうかな。ふらっと。
そういえば高田の本町通りも、世界館の方まで来ることは全く無かった。この辺に用事あったことないし、「世界館っていうのがあるらしい」という情報だけ。なんかこっち側に良いバーがあるって誰かに教えてもらったけど、そういえば行ってない。
けど、世界館の隣にこじんまりしたカフェもあったし、向かいのお店もちょっと気になった。そろそろ脳内地図の更新が必要みたい。
夕飯は天ぷら割烹初音さんのそうめん天ぷら。
もう春の陽気になってきたから冷たいものが食べたくて。冷たくて上品なお出汁がとても美味しかった。
あーあ。最近ものすごく充実しているな。心が穏やかだ。
今のうちに楽しい思い出貯金をためて、しんどい時は見返して、自家発電できるようにしておこう。まる。