一人焼肉、という言葉があります。
孤独のグルメに登場するゴローちゃんも堪能した一人焼肉。都会ではカウンターだけの焼肉屋さんもあるそうで。
埼玉県の鶴ヶ島に住んでいたとき、3駅隣りの川越駅の線路沿いに「ひとりでも焼肉」というお店があって「いつか行こう、いつか行こう」と思っていたのだけれどちょっと調べたら「一人でも食べれるけどカップルが多いよ」ってレビューがあって
小心者の私は入ることができませんでした。
他にないのか。職場が臨海副都心だったときに乗り換えで毎日通っていた豊洲にも、品川で仕事してた時に毎日降りてた青物横丁にも、当然焼肉屋さんはあったのだけど、カウンター席はなく。
(今考えれば普通に池袋とかにあったんだと思う)
一人焼肉への憧れ、過去の自分、出会い、別れ...すべてを抱きしめたまま、満たされることなく。
そして物語は上越へ。
上越市三和区にあるドライブイン藤仙はすごいぞっていう話。あの、一人焼肉へのハードルがものすごく下がったお店です。こんなだっけ!こんな頼みやすいものだったっけ!だってみんな普通に「ラーメンと焼肉(単品)」とか頼んでるから。あと焼肉の定食もあるから!最高かよー藤仙。ラーメンのたんぽぽ、焼肉の藤仙、景色の米本陣。最強の土地かもしれない。
doragonchinaのキョウヘイさんと良く行くんですよ焼肉。あと上越に住んでると同級生と夕飯どーするってなって、だいたい焼肉食べて銭湯いってじゃあなってそういう流れが主流なので、焼肉はもはや「誰かと食べるもの」って、そうなってる。
だから一人焼肉への想いとか、理想とか、そういうのって遠いものなのかなって、もう体験できないのかなって、思ってた。
できちゃうんだな-!一人焼肉!
できちゃうんですよ。できちゃった。ヤればデキるってあれ本当にその通りなのね。先人の教訓は素晴らしいぞ。
下の写真は高田の仲町で何かしらのパーティーに会社の「アレ」でお呼ばれされたけど、知らない人ばっかりの席でなかなか気を使って謎に疲れた後、投げやり気味に立ち寄った個人経営の焼肉屋さん。良い時間だったのでお客さんは私ひとり。幸運にも一人焼肉達成できてしまったミラクルに遭遇したのです。テンション上がっちゃって。
自分のペースで焼けて食べれる一人焼肉はスゴイぞ!うおォン!
同時に「自分の好きな時に焼肉食べられる自分って大人になったな」って思った。そうか、大人ってこういうことなのか。母さん、よねじもカルビよりハラミが美味しく感じるようになりました。父さん、やっぱり肉にはビールだったんですね。
ごま油の香りがいい。たまに挟むピーマンの青臭さもいい。レモン汁も、塩も、味噌味のホルモンも、いい。
もう全部いい。
聞くところによると30代になるとお肉とか食べられなくなるらしいので20代のうちにたくさん食べておこうと思います。
一人でも、誰とでも!