よねろぐ!

新潟県上越市で活動中のサポートドラマー。音楽から超どうでも良いことまで幅広くカバー。美味しいものはすこしだけ。

不思議な体験(日記158)

高田は古い街ですが、夜の時間に酔っ払った目で見れば横浜の桜木町にも京都の四条河原町にも見える歓楽街、仲町を要し週末は何となく賑わっています。そんな仲町の中心にあって築百年の歴史ある老舗料亭「宇喜世

法要とか会合とか接待とか、そーゆー催し物の際は宇喜世どんちゃんやるっていうのが昭和の時代から平成初期までの高田の遊び方だったんじゃないでしょうか。とはいえ、今でも名店として名高いしここで修行した板前さんが独立して店を持つっていう話もよく聞きます。

そんな宇喜世にランチを食べに行きました。
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 ノンアルですよ。めっきり飲めなくなりました。宇喜世に初めて入ったのは実は高校生のころ。実家を建て替えるときの建前後の宴席で当時イケイケの祖父が連れてきてくれました。欄干や手摺や梁が赤くていかにも遊郭っぽい雰囲気で、川端康成の雪国をなんとなくイメージしてました。なにもいかがわしくないのにね。

お料理はとても美味しかったです。甘み、しょっぱみ、無味の香り、全部のバランスが抜群でした。さすが名店。右上のフライはサメだそうで、黙って食べてればちょっとやわらかいサバだと思ってしまいます。表面にお米がまぶされてるのか、食感がパリパリとしていて美味しかった。赤い魚の小鉢に入ってたのは水の実という山菜だそうで、茎の清涼感とじゅんさいみたいなぬめりが爽やかで美味しかった。

 

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はまぐりのお吸い物は3月だなぁと思います。なんでひな祭りではまぐりなんでしょう、と思って調べたら諸説あるけど「包丁を使わないから、幼い女の子が最初に作りやすい」っていうのがとても優しくてすき。ちらし寿司とはまぐりのお吸い物の組み合わせめちゃめちゃすきです。

 

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千と千尋みたいでなんか良かったです。千尋が釜爺に会うために下っていた階段の上で厨房のカエルが窓開けてタバコ吹かしてるあそこっぽい。カエル目線。

 

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デザートも美味しかったです。コーヒーがうまかった。

ランチのコースは5月くらいまでやってるっぽいのでお時間あればぜひ。これからお花見の時期だし高田城址公園からふらっと歩いたって15分くらいでいけます。あと今回は出なかったですが宇喜世の「いりどり」はぜひ食べてほしい。

めちゃめちゃうまい筑前煮です。

アルコールメニュー開いたら価格にビビりますが「普通のってありますか?」って聞いちゃうのはありだと思うんですよね。令和だし。