エヴァ見てきました。すごかったです。
ちょっと内容にも触れますけどネタバレにならない程度にします一応。でも興味ある人はもう見てるはずだから、まあ触れる程度ってことで。とはいえ僕がここで何を書こうがどうネタバレしようが映画館で本物見た方が1京倍面白いし、文章で形容できる範疇を大幅に超えています。だからネタバレにならない論。エヴァのこと何も知らなくても良いのでとにかく見に行け。ものすごくかっこいいから。
結局、僕のようなにわかオタクでも庵野に付いてきてよかったと思いました。庵野の思い描くカッコいいを信じてきてよかったと。戦闘シーンは見たことないレベルで半端なくカッコよかった。日常シーンは陽気な人々の営みが描かれていて美しかった。気持ち悪いシーンは究極に気持ち悪くてATフィールド出そうになった。1カットに描かれる情報量が多くついていけなかった。「よくわからないけどすごい」が感動の本質らしいので、この作品は正に「よくわからないけどすごい」満載でした。超感動したっていうこと。
綾波（シリーズ）は最高に可愛かったし、アスカもやっぱり美人だった。そしてマリがいい女過ぎて驚いたので今日からマリのことを愛していこうと思います（？）
トウジ、ケンスケ、委員長。みんなが大人になった姿が見れて嬉しかった。
いろいろ描かれなかったところ、というか丁寧にわかりやすく説明されてなかったところがあるのでこれからいろんな解説動画、考察動画が出てくるしもう出ていますが、GAINAX...いや「大作家大学」時代から庵野と関わりがあった岡田斗司夫さんの解説動画はまじで見たほうがいいと思います。3月14日生放送のやつ。ぜひ有料版も。
エヴァを理解するというより庵野を理解する方が楽しめると思います。今作のテーマもギミックも庵野の苦悩も、おまじないも全部解説されています。岡田斗司夫さんの解説見たら日本文化の中のSFという金字塔はものすごく大きいものだと実感できました。日本のSF映画を庵野が全部背負って、なにかとてつもない責任感を感じて今作を生んだんだなって、そこに感動しちゃいました。日本SF映画がここまで来るのにものすごい犠牲と失敗と試行錯誤があって、予算の制限と日本映画界の構造欠陥があって、それら全部を受け止めて飲み込んで文句も言わず今作を作り上げたことでパラダイムシフトを起こしたのが庵野だとなんか思ったな。ここまでやって良いのなら、という前例になったと思うんです。これからのSF映画や作品の目標というか。
映画館行って思ったんですけど、なーんか時代が変わったなーと思います。昔はエヴァ＝オタクという構図だったのに、そのオタクアニメを若いカップルが見に来てたし、結構高齢の夫婦が見に来ていたり。子供も、大人も、少年も、少女もみんな見に来ていて僕みたいに男性がソロでいる方が少数でした。もう深夜にこっそり見なくても良いコンテンツになったんだなぁ。
うるっと来たのがアスカの過去描写のところです。今まで抽象的だったと思うんですよね、アスカとアスカママの話って。今作ではもっと具体的に描かれていたのでアスカも辛かったんやなってちょっとうるっと来てしまった。
あとなんか、ジブリがさ、フル3DCG使って映画出すじゃないですか。あのジブリが。エヴァ冒頭の自然豊かなシーンって僕にとってジブリの専売特許だったはずなんだけど、ジブリは何あっさり手放しているんだろうってちょっと思いました。宮崎駿が広げた風呂敷ならいいんだけど、優しくて人のいい五郎監督にそういうこと押し付けて、エヴァにものすごいきれいな自然と人々の営み描かれちゃってジブリそれでいいのかなあって。まだジブリのCG映画見れないけどそこの対比がなんか感じちゃいました。
ゲンドウのこと最高に嫌いになりました。ずっと思ってましたけど全部お前のせいだ。そういえばゼーレの無能おじさんたちどうなった。
エンディングものすごく良かったです。あぁ～～、終わったぁぁぁ～～～～！って感じで、めちゃめちゃキレイでした。
とにかく今作は見に行け、そして岡田斗司夫の解説動画をお金払って見ろ、が僕なりの答えです。今作エヴァの細かな設定とか描かれているものはDVD出たらもっと研究されてわかることが多いですが、こと庵野がもっているバックボーンまで解説できてSF映画の歴史とおまじないを知ってるのは岡田斗司夫さんしかいないわけだから、この人の解説を見てしまうのが一番早いし感動できるはずです。
とにかく面白かったです。2時間半ですか、長くなかったです。最高にかっこいい映画でした。庵野さんありがとう。
