よねろぐ!

新潟県上越市で活動中のサポートドラマー。音楽から超どうでも良いことまで幅広くカバー。美味しいものはすこしだけ。

攻殻機動隊でちょっと考えることその2(日記12)

 思い出してまた書いちゃう。攻殻機動隊の話です。

 タチコマというキャラクターが登場します。AIを積んだ多脚戦車(兵器)なの

ですが、この子たちが自我を持つまでの話がまた興味深い。

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 きっかけは愛、だと僕は思います。

  タチコマ。兵器として主人公たちの部隊、公安9課で活躍します。同じフォルム、同じスペックのタチコマが全部で9機。出撃や偵察などの任務を行う度に経験の並列化を行います。1機が経験したことを全機共有することでより多くの情報をインプットし、判断材料にしているのでしょう。

 主要登場人物のひとり、バトーさんは9機あるうちの1機を「専用機」として使用し始め、1機だけ「天然オイル」を使ってしまいます。これによってタチコマ内に微少な機械的変化(電位差らしい)が生じ、影響が広がって同スペックのタチコマたちが個性を持ち始めるんです。ある機体は読書をはじめたり。

 個性を持ったAIが情報の並列化によってものすごい成長を遂げていることに気付いた少佐(ヒロイン?)はタチコマの運用停止を決めるのですが、機械が自我を持ち、個性を発揮し、最後には自己犠牲(割りと大事なオチ)できるまで、人間に近づいてくる。

ここらへんが興味深いなぁと思うわけです。

 

 TV版の最後、個性の元は何であるか、という問に対して「好奇心」という答えが出てきます。そうか、好奇心。個性的であれ、というのはどの方向に好奇心を向けているかが非常に大切なんですね。

 好奇心の芽生えはなんというか、生まれ持ったものの様に感じます。「あ、これ良い」って感じる事に理由なんてなくて、良いなぁと思ったものにまっすぐ突き進んでいくのが僕ら人間。

 とはいえ思い返せば、好奇心の芽生えの瞬間って、例えば親に褒められたり、それは良いことなんだよって印象づけられた瞬間のような気もするし。

 ただいえるのは、好奇心が芽生えるトリガーは周囲からの愛なんじゃないかと思ってならないんです。バトーさんは天然オイル、親は褒めたり、ポジティブな印象づけだったり、相手に無償に自信をもたせることなんじゃないでしょうか。

 

 それが愛。だと僕は思ってしまうんですよねぇ。

(とりあえず公開しますがあとで書き直すと思います)