よねろぐ!

新潟県上越市で活動中のサポートドラマー。音楽から超どうでも良いことまで幅広くカバー。美味しいものはすこしだけ。

コブシがなないろ虹の色(日記122)

 「問わず語りの神田伯山」、今週も面白かったですね。

 伯山さんは36歳。家族との接し方とか家庭での失敗談を面白く語ってくれるので、なんだか人生の先輩が身近にいるような、そんな気がします。

 そうそう、昨晩はクレしん映画の「ガチンコ!逆襲のロボとーちゃん」を見ました。

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 素晴らしい感動作でした。

  ひろしの家族愛もそうなんだけど、僕はみさえがなんか、いいなぁと思いました。僕らは知ってるじゃないですか。ひろしのみさえの出会いがすごく感動的だったことを。それを経ての「チーム野原家」がとっても感じられました。ちちゆれ。

 ギャグとシリアスのバランスが素晴らしくいいですね。大人も子供も楽しめる作品です。なんかドラえもんの映画見たときも書いたと思う、「ターゲットを親と子供に設定してるからなんちゃら」ってやつ。アレのおかげで31歳男性(独身)もとても楽しませてもらいましたよ。

 このロボとーちゃんには攻殻機動隊で言うところのゴーストが宿っていたということになります。映像データとしての記憶だけではない、自分や自我といったカラダを自分たらしめている霊性なもの。あの(ニヒルで根暗で恥ずかしがり屋でかわいい)ガンマ博士が開発したひろしの人格記憶コピー装置はゴーストダビング装置でしょうか。となるとひろしはそれに少なくとも1回は耐えたことになります。すごい。

 「ロボとーちゃん」は「AIとーちゃん」ではない、という点に着目したい。

 もしロボとーちゃんがAIとーちゃんだったら映画アイ・ロボットみたいに生存確率で救出優先を決めていたはずなので、リバーサイドドデカシティの大人の階段から落下したとき誰かはそのまま落下した可能性がある。

 そして、あれ救い出す時にロボとーちゃんは誰から助けるのかなーと思ったら、しんちゃんは最後だったんですね。よその子から先に助けるのは、ひろしとしんちゃんの信頼関係の裏返しとも言えます。

 細かなギャグ表現も素晴らしかったし、巨大ロボに燃える男性と白ける女性の対比も良かったし、下春日部って表現も笑ってしまった。安心して感情を委ねられるファミリー映画でありながら、内容ちょっと攻めてる絶妙な鋭さがとても良い。

 冒頭、映画館から始まるのも劇場で見た人の心をくすぐるには十分な演出だし、巨大ロボ戦の無茶なギャグをコロッケさんの声と「祝50周年」の大人の対応でしのいだのは見事としか言いようがない。気持ち伝わったぜ。

 戦国大合戦の名台詞「お前、逃げるのか」でも十分なくらい伝わってるしんちゃんの「男気」はここでも炸裂してました。きっと刃牙にはできないでしょう。

 だんだんばらさんのパトカーはスイフト

  \鉄拳寺!/  \テッケンジ!/  \中村屋!/ 

  黒岩署長が野原家に来たときのカメラワークはガチでホラー。演出が素晴らしい。

 AIとーちゃんだったら、そのAIは野原ひろしではないんですよ。ロボとーちゃんは野原ひろしのゴーストも完コピしてるから、生身のひろしと同じ情熱と家族愛で行動してる=どっちもとーちゃんなわけですよ。ロボとーちゃんのほうがだいぶ多機能なだけで。

 それに気づいて受け入れたみさえが本当に素晴らしい。野原家ダブルファイヤー。

 

 クレしん映画、まだまだアマゾンプライムで見れるので時間がある時にまた見返してみようと思います。リアルタイムで見てたのってブタのヒヅメが最後だったんじゃないかしら。

 その前に電脳コイルを一気見してね。

 あれの世界観を理解するのがちょっとむずかしい。