よねろぐ!

新潟県上越市で活動中のサポートドラマー。音楽から超どうでも良いことまで幅広くカバー。美味しいものはすこしだけ。

アメリカ。出国〜入国編(日記227)

初めての海外。初めての飛行機。初めてのアメリカ!の旅行について書いていくのでお付き合い願いたい。今回は出国〜入国編だ。

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北陸新幹線上越妙高駅を出発し、東京駅→浜松町→羽田空港第3ターミナルへ。ここまでの移動所要時間が2時間ちょっとなのがまず驚きだ。9時半に上越を出て12時前に羽田空港第3ターミナルに到着。今回の旅は特に「物流の凄さ」というものを体感できた。この国内の移動だけでなく、アメリカでも要所要所で「物流の凄さ」に恐れおののくことになる。

羽田空港第3ターミナル。航空各社のカウンターがずらりと並ぶ。ここで最初のトラブル。当初ANAの飛行機に乗る予定だったのだが、何かの都合でユナイテッド航空の飛行機に変更になっていた。そしてこれが初日の行動に大きく影響してくるのである。

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お昼の12時。チェックインを済ませてしまおうと、チェックインカウンターに進む。ANAのチェックインカウンターはスタッフが日本人だった。オンラインで購入したチケットの詳細画面を見せると「これはユナイテッド航空の飛行機になります」「ユナイテッド航空のカウンターは13時半頃にならないと開かないです」と言われ、早速待ち時間が発生。空港内をプラプラすることに。

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吉野家激混み。空港内は飲食店がたくさんありシャバよりやや高めの値段設定だが最後のチープな日本食牛丼をかきこんで出国する人も多いらしい。

ひとしきり免税店やらビックカメラやら羽田日本橋やら展望ブリッジやらをぷらぷらした後、ユナイテッド航空のカウンターへ向かう。ちなみにこの時間ですらかなり楽しかった。旅立つ前のワクワク感たるや。

ユナイテッド航空のチェックインカウンターは非常にスムーズだった。初めてのチェックインで不安だったのでスタッフがいる受付カウンターに並ぼうと思ったのだが、タッチパネルのチェックインマシーンでもスタッフがアシストしてくれた。インド人っぽかったが日本語は上手かった。

このタッチパネルのチェックインマシーン、というか出入国全ての場面においてパスポートの凄さを思い知った。自分の顔写真があるページをスキャンすればほぼ終わり。メールアドレス、電話番号、アメリカでの滞在先住所を入力するくらい。この辺はエスタ申請で慣れてるもんね。無事にチェックイン完了。

 

さて、ここで航空各社が変更になったことで生じたトラブルについて書く。飛行機の時間は19時台だったがお昼すぎに空港に来た理由はとにかく早めにチェックインする必要があった(初めてだし)というだけでなく、ANA国際線ラウンジでくつろぎながらタダ酒でもかっ食らおうと企んでいたのだ。ANAラウンジは通常、ビジネスクラス以上とかカードのグレードが高いとかマイル会員とかしか利用できないのだが今回、アメリカ旅行をアテンドしてくれたナイスガイISSEIからありがたいことにワンタイムパスをもらうことができた。これを使わない手はないとANAラウンジへ向かったものの、ユナイテッド航空の搭乗者は使えませんとのこと。

航空券はANAで買った(オンラインの予約券にもALL NIPPON AIRWAYSって書いてあった)→チェックインのときにユナイテッド航空に変更になっていた(多分航空会社の都合?)→ユナイテッド航空の搭乗者はANAラウンジ使えません。

今思い返してもちょっと納得がいかないし、せっかく頂いたワンタイムパスも活用できずとても残念だ。ちなみにもう荷物検査と出国窓口は通過しています。ラウンジは通過後のエリアにしかないからね。

とはいえ、羽田空港第3ターミナルは施設がとにかく充実しており、出国窓口をくぐったあとの出発ゲートのエリアも寿司だバーだ天丼屋だカフェだラーメン屋だうどん屋だなんだってめちゃめちゃ飲み食いするところがある。無限にある椅子やテーブルには電源やUSBポートが備え付けられているし、フリーWi-Fiも当然あるので


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とりあえず飲みました。アメリカ行く前に油っぽいもの食う馬鹿がここにいる。飛行機がよく見える席でダウンロードしたスターウォーズを見ながら。あと5時間過ごさなければならない。

出国ゲートがあるこのエリアはほぼ海外です。外国人ばっかりだし、お店の人も働いてる人も外国人が多い。日本人スタッフの対応もなんかちょっと雑、というか塩対応。

ビールを飲みながらスターウォーズエピソード4を見ていたら良い時間になったので、ソフトクリームを頬張りながら早めに今回の搭乗ゲート143へ。今回の僕の場合は座席の選択をここでしなければならないらしく、とにかくど真ん中の席だけは避けたい一心でユナイテッド航空のスタッフが来るのを待つ。


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右の機体に乗ります。搭乗ゲートでは機長の姿を見ることができた。50歳くらいのがっちりした白人、白髪で軍人のようなきっちりした短髪。パリッとしたクールさを出しながら熟練の余裕と自信に満ちているように見えた。めっちゃカッコよかったです。優先搭乗されるファーストクラスと思しきお客さんに声をかけていた。機長、あんたに命預けるぜ。

機内に入るとスマホが使えなくなるので、親やアメリカでお世話になるISSEIにこれから乗るよーと連絡し、搭乗。座席は通路側にしてもらいました。

初めての飛行機。対戦よろしくお願いします。


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座席に着き、機内持ち込みのバックパックを上の棚に押し込んだところでかなり幸運な事がおきた。隣の席が、いない!

正確には僕がD席、隣のE席は中国人のねーちゃん、F席がいなかったのだ。後で知ったのだがこの便の空席は5つだけだったらしい。中国人のねーちゃんがCAさんにFに移っていいか聞いたところOKだった。「私たちラッキーね!」的なことを言われここから何かが始まる気配があったものの、飛行機を降りるまで一切口を利くことはなかった。

エコノミークラスで隣がいないことの快適さたるや。肘掛けは2つ使えるし足伸ばせるしいらないクッション置けるし。とにかく私たちラッキーだったわね。


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離陸のワクワク感。機内が暗くなり、滑走路に入った途端のジェットエンジンに押される感覚。加速。ヒューストン、すごいパワーだ!

無事離陸。3人越しの遠くの窓を見ると東京の夜景がきれいだった。さようなら日本。もしかしたらこの旅で、僕は、帰ってこれないかも、しれな…くらいのところで最初の機内食が配られ始めた。飲めるぞヤッター。

チキンオンザライスorパスタと聞かれたのでパスタをチョイス。チキンも美味そうだった。良い匂いが機内に充満する。ドリンクはビールを頂く。

機内食めちゃめちゃ美味かったです。ペンネにホワイトソースとチーズを和えてグリルしたもの、中華春雨、パンとバター、まさかの豆大福。

ほうぼうから「これ…なに?」「…mochi(餅)?」「mochi sweets?」みたいな会話が聞こえてきた。隣の中国人のねーちゃんは初手に大福を食べて首を傾げてた。

食後、小さいミネラルウォーターを貰い無限とも思える映画タイムスタート。ブラックパンサー(ワカンダ・フォーエバー)とプライベート・ライアンを見る。ここでプライベート・ライアンを見たことが後にある心境の変化をもたらすことになる。

機内では映画、Kindle漫画、うたた寝、散歩をして過ごした。エコノミークラスの密な感じ、旅客も貨物だと言わんばかりの感じは特殊だった。隣の席がいなくて快適、とはいえやっぱり長時間座っているとおしりの肉がボロボロ落ちそうになるので散歩をする。後ろの方でCAさんがめっちゃだべってるのを見て安心した。結構みなさん散歩したりトイレの前のスペースで伸びたり動き回ってました。フライトは8時間50分。アメリカは遠いぞ。

時差ボケに関しては全くないと言って良い。これは飛行機の時間と現地時間がちょうどよかったのだと思う。

日本出発が19時40分、ロサンゼルス空港到着が現地時間12時50分で機内であまり眠れなくても半日頑張れば整うわけだ。機内でうとうとしてる間もかなり揺れ、シートベルトの案内も頻繁にあったので熟睡はできなかったが案外普通に過ごせている。

そして機内では時間が流れるのが早く感じた。

離陸→安定するまでシートベルト→機内食(夕食)→映画→うたた寝→スナックとかドリンク配布→散歩→映画→空が明るくなってくる→機内食(朝食)→着陸→Welcome to USA!

とイベントが多い。退屈、という感じは全く無かった。そして高度30000フィートくらいからは機内Wi-Fi(有料か別途サービス登録が必要)が利用でき、ラインの返信、X(twitter)、インスタの閲覧くらいはできるので全く楽であった。多分衛生の回線使ってるんじゃないかな。機内実況に付き合ってくれた諸氏には感謝申し上げる。


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さて、着陸1時間前に朝食が配られる。YAKISOBAヌードルorオムレツ、と聞かれたのでYAKISOBAヌードルをチョイス。ドリンクはコカ・コーラ。なんとお菓子がブルボンではないか!アメリカ上空で新潟県に出会うことができて感激。トッキッキが僕に手をふっている。

焼きそばはちょっとオイリーだったけど家で作ったような味がして美味しかったです。てか夕食も朝食も普通に美味しかった。

朝食後はもう一度ドリンクが配られ、さっさと片付けが済まされ、いよいよ運命の着陸です。この日のフライトは初めての僕でも多いだろうなと思うくらい大気が不安定で揺れた。着陸もかなり揺れました。

機体が自由落下するふわっとする感覚。内臓がワンテンポ遅れて上に浮く感覚を何度か繰り返し高度を落としているのがよく分かる。あれはスリルがあった。終わってしまえば着陸はなんてことはなかった。めっちゃカッコ良い機長ありがとう。

 

飛行機から降りたらこの旅で最大のハードル、アメリカ入国審査が始まります。

入国審査は無機質な審査窓口が6つくらい、審査官は皆ボディーアーマーを装着し、厳しい表情で審査していました。長い列。僕の前にいた日本人学生らしき男の子たちがめっちゃ詰められてるのをみて戦慄。

この入国審査で主に聞かれることは

アメリカに来た目的」

「どこに宿泊するのか」

「お前の仕事はなんだ」

「肉類(エキス含む)の持ち込みはないか」

「現金は持ち込んでいるか」

「帰りのチケットはあるか」

と言われています。

今回の僕の旅の目的がアメリカ国籍を持っている親族に会いに来たという理由で、このアメリカ国籍を持っている人の保護下に置かれるというシチュエーションは入国もスムーズなのだとか。

とはいえ全部英語でのやりとり。傾向と対策を練ってきています。

入国審査官。対戦よろしくお願いします。

 

結果的には無事に入国できました。仕事と、帰りのチケットについて聞かれました。審査官優しい人でよかった。ちなみに入国に必要と言われているエスタについては話題にも上がらなかったけど、多分パスポート情報に紐づけされているんだろうな。



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空港で親族と合流し、広い青空にはためく星条旗を見上げるとなんとも言えない感傷がこみ上げてきたのは多分機内でみたプライベート・ライアンのせいだと思います。

アメリカ。これから良いところも悪いところもたくさん見て、帰ろうと思います。