よねろぐ!

新潟県上越市で活動中のサポートドラマー。音楽から超どうでも良いことまで幅広くカバー。美味しいものはすこしだけ。

アメリカ6日目、LAS VEGAS編7部「マイケル・ジャクソンONEへの道」(日記242)

夜になりました。これからショーを見に街へ繰り出します。

今晩のショーは「Michael Jackson ONE」その名の通りマイケル・ジャクソンをテーマにしたショー。これもシルクドソレイユによるものですがそのテイストはサーカス団とはかけ離れたとんでもないものでした。

シアターがあるホテル「マンダレイ・ベイ」まではラスベガス・ストリップに沿って運行されているモノレールとトリムを乗り継ぎ向かう。

モノレールは電子決済、かつQRコードをかざして改札に入る。紙の切符じゃないんだぁ思った。(※現金決済で紙の切符もあるらしい。そりゃそうか)

1回乗ると6$。往復券で12$。夜は景色も良いのでちょっと歩くのがしんどい時は利用しても良いかもしれない。

目的地のマンダレイ・ベイはストリップの南側、ハリーハード国際空港のほぼ真横にあり、前に「ちょっと暗いイメージ」と書いたピラミッドホテル、ルクソールの近くだ。ここまで来るとラスベガスの最南端な感じがしてくる。

モノレールはすぐ来た。比較的空いており、僕も他の乗客も外の夜景に見とれていた。このモノレールに乗ることでラスベガスの全容が見えてきた気がする。自分がどのエリアに泊まっていて、これからどこへ行くのか。あのホテルはどこにあって、この建物はこの辺にあるのか、と。

Googleマップでも見ながら移動すれば分かりやすいのだろうけど、こんな話をするのは今更ながら初めての海外というのに僕は海外用のSIMカードはおろかキャリアの海外プランにも契約せず、無防備の状態で降り立っていた。困ったら無料WIFIが飛んでるスタバへ行け、というのは姉夫婦からの指示だったが結局そこまでの自体には陥らなかった。

「ここでF1もやったんだよ」と説明を受けて夜景に見とれているうちにモノレールの終着駅MGMステーションまで来た。駅ビル(?)の中も広くさまざまなショップが並んでいた。そんな中、嬉しい発見があった。

テープ・フェイスだ!

アメリカンゴッドタレントで見たことがある。ラスベガスに居たんだ。

この写真は劇場小屋だと思って撮ったのだが後で調べたらテープ・フェイスのショー自体はMGMグランドホテルで見られるらしく、ここはグッズショップかもしれない。

アメリカンゴッドタレントで一躍有名になりラスベガスでショーをしているなんてアメリカンドリームの権化である。なんて素敵なことなんだ。

ここからは無料のトリムに乗り換える。ちなみにちょっと頑張れば歩いても行けるっちゃ行ける。目的地となる場所はどこも目立つように輝いているので迷うことはないはずだ。

この右上に神々しく輝くMGMというのは後で知ったのだが超巨企業メトロ・ゴールドウィン・メイヤーの略で、名前を冠しているMGMグランドホテルの他にニューヨーク・ニューヨークルクソールエクスカリバーマンダレイ・ベイといったホテル群を運営し、今乗ってきたモノレールもルーツを辿ればMGMが作ったらしい。

ということは空港に近いエリア(南側)はほぼこの巨大資本MGMの「領地」ということになる。凄まじすぎる。

ラスベガスのホテル群は映画「ゴッドファーザー」でも描かれたように、太平洋戦争後1946年に最初のホテルカジノ「フラミンゴ」を建設したことをきっかけに始まったホテルラッシュにマフィア資本が参入してきた経緯がある。

その時代を描くゴッドファーザーではファミリーの次男フレド(いい奴だけど無能)をラスベガスに送り込み地元有力者のモーと協力して(脅迫して)ビジネスを展開することを目指していた。

現実では1960年代からマフィアに対する取り締まりが厳しくなり、1990年代にはマフィア資本は払拭されたようだ。現在は合法企業によるホテル、カジノの運営がなされておりクリーンな街になっている。

我々観光客は安心して気持ちよく金を落とそう。

フォトスポット、MGMグランドホテルの金のライオン像。横に通っているのがトロピカーナアベニュー。正面に見えるのがストリップの通りです。明るい。

ここがラスベガス・ストリップの南端という説がある。

さて、このおもちゃのお城みたいな建物がトリムの駅エクスカリバー・ノース・トリム・ステーション。目的地マンダレイ・ベイまで各駅で停まる。

そもそもラスベガスに来るまでトリムというものに乗ったことがなかったが、10人乗りくらいの小さい車両がいくつか連なってトコトコ走っているイメージだ。そういえば空港から駐車場までの間乗ったのトリムだったかもしれない。駆け込み乗車をしたので覚えていない。

歩いていたらいつの間にかマンダレイ・ベイの中に入っていた。

「O」を見に行ったベラージオもそうだったがホテルが巨大すぎてどこからホテル内部なのかわからない。

ホテル内は相変わらず1階がカジノだった。マイケル・ジャクソンONEシアターへは看板のとおりに進めば迷わず行ける。

広いので結構歩く。

シアターが近づくにつれだんだんと広告が増えマイケル・ジャクソンのビートが聞こえ始める。「マイケルジャクソンの曲のドラムは基本的に表と裏のシンプルなものだ。ベースラインでビートを作っているのがわかる。マイケルのリズムは裏を重視しているから、バスドラムは表の4つ打ちに留めているものが多い。ドラムとベースとマイケルがリズムを分け合っているようなイメージがある」などと姉に講釈を垂れた。マイコー、今会いに行くよ。

ここでも公演開始の1時間前くらいには現地に到着していた。これくらい早く到着しているとショップを散策する時間もあるし、先にトイレにも行ける。昨晩もそうだったが、だいたいシアターの近くにはトイレがあるので混む前に済ませてしまおう。

またシアターには必ずこちらを楽しませてくれる展示品があるのでそれらを見たり写真を撮っていると1時間くらいすぐに過ぎる。至福の時間だ。

さて、ここからいよいよシアターに入っていくわけだがまた2000文字を超えてしまったので一旦区切る。

マイケル・ジャクソンONEではスーパーサプライズとミラクルが重なり、人生で1度きりであろうとんでもない体験ができた。そして先に書いておくがこのショーはまじで最高だった。迫力と、ビートと、感動。熱いメッセージ。そして最後はマイケルに「会える」のだ。

次の記事でバンドマンからみたショーのレビューと僕が体験したことを明らかにする。楽しみに待っていてほしい。

ちなみにこの日は夕飯抜きです。