ストリップで観光とお土産購入を楽しんだ後、お昼すぎからラスベガス在住の日本人ギャンブラー、通称「パパ」と合流した。ここから半日はパパのエスコートでカジノ三昧だ。普段パチンコも行かない人間のカジノ体験にお付き合い頂きたい。
前の記事にも書いたがラスベガスには「カジノ」という建物があるわけじゃなく基本的にはホテルの1階がカジノになっており、観光客は実質いろんなホテルの1階を行ったり来たりしている、ということになる。
パパいわくストリップのホテル(のカジノ)では勝てないらしい。というのもストリップは黙っていてもお客さんが来るので、出し渋ってもホテル側は儲かるのだ。実際、昨晩深夜に宿泊したパラッゾで試し打ちしてみたが20$は当たりを出すことなく一瞬で消えた。
そこで僕とパパはストリップから西側へハイウェイを超えたエリアにある「PALMS(パームズ)」というホテルカジノへ向かった。曰く「ちょっと外れているところの方が出す」らしい。ちなみにラスベガス初日にコーヒーをシバいたスタバはここの隣にあり、偵察は済んでいる。
パームズもリゾートホテルに併設されたカジノで、カジノ内にはスタバや中華レストランの他にフードコートもあり、バーもあった。なかなか居心地の良いカジノだ。というかカジノは古かったり場末でなければ高級感があり基本的に居心地が良い。
カジノに入る。カジノはマナーとして撮影禁止、と聞いていたのだが結構みんな普通にスマホで撮っていたので僕もそうする。ただ流石に人の打ってるスロットを撮ったりテーブルゲームを撮るようなことはしなかった。
ここで僕の中で決めた今回のカジノルールを紹介する。
上限は100$に設定した。これを低ベットのスロットで回し、少し増えてきたらブラックジャックに挑戦する。ブラックジャックの最低ベットは15$なので手持ちが少ないとちょっと負けたら終わりになってしまうのだ。100$以上は突っ込まない。負けてしまったらパパと近くの公園で安いコーヒーを飲みながら人生について語るつもりだ。さあどうなるかな。
まずスロットに行く。スロットには現金をぶち込むことができる。台を換えたくなったら終わりボタンを押せばレシートが出てくる。このレシートを換金窓口かATMに入れれば現金化される仕組みだ。
最初のスロットはバッファローゴールドというスロット。
画面のようにバッファローが並ぶと「バッファロー!」という音声が流れ、大当たりが出ると行進曲と共にコインが落ちてくる。面白い!当たればまじで面白い。一回し60㌣からの低レートなので100$あれば気にせず回せる。ちなみにこの時は25$まで減ってしまった後に不死鳥のように蘇った瞬間の写真だ。フェニックスだかバッファローだかわからなくなってきた。
このバッファローゴールドはバッファロー当たりの他にコインの当たりがあり、コインが3つ出るとフリーゲームが8回付与される。そしてフリーゲーム中にコインが2つ出るとさらにフリーゲームが5回付与され、ここで稼ぐことができるのだ。オオカミとかワシの絵はあんまり意味がない。揃っても鳴くだけ。
日本のパチンコのことはよくわからないが、バッファローゴールドは過剰な演出もなくシンプルでわかりやすい。そして現金を賭けているのでなんというか、生きている実感が湧いてくる気がする。これが賭け事か。
そしてこのパームズというカジノ、確かに設定は甘い!実は昨晩、ストリップに面しているパラッゾでも同じスロットをやっていたのだが前述の通り20$は一瞬で溶けた。それがどうだい、パームズではバッファローの大群と共に行進曲が流れているではないか!楽しい!これは楽しいガハハ!
あとこういうミニゲーム付きのスロットも面白かった。これは中国の王様のスロットで、3つのゲージがありそれぞれが満タンになると何らかのブーストが発動して当たりが増える。このときはゾーンブーストというゲージが満タンになった為、この輝いているコインたちが登場している。ベット数が少ないためこの100というコイン1つで1$だ。この画面だけでも9$勝っている。
こうやってスロットて手持ちを増やして、いよいよテーブルのブラックジャックに挑戦だ!ちなみにテーブルでの写真は流石にNGっぽかったので撮っていない。記憶を頼りに実況する。
ブラックジャックはディーラー対お客の勝負で数字が21に近ければ勝ちのゲームだ。かけた金額をそのままもらうことができる。往々にしてこういうゲームにはリスクの分岐点があり、分岐点の手前で留まっていれば負けこむことは基本的にないと言われている。が、勝負は最後までわからない。
最初のディーラーは明るい中年の女性で、こっちが初心者なのをわかってくれたのかゆっくりした動きでこっちが迷う時間を作ってくれたり、丁寧かつ盛り上げてくれた良いディーラーだった。が、3ゲームくらいしたらディーラーが代わり中年男性になってしまった。彼は忙しないし「どうするんだ!?」と高圧的なくせにこっちの数字を間違えてコインを持っていっちゃうし、正直良くなかった。パパが指摘し、アシストしてくれた。
なんだこいつ、と憤りながらこのディーラーとは「勝負」という感じがして、スリリングで楽しかった面もある。ルールもそこそこに参加していたので途中で休憩するくらい、緊張感が凄まじかった。
パパいわく、プレイヤー全員対ディーラーの勝負なのでプレイヤーサイドの雰囲気は大事だとか。プレイヤーの和を乱しちゃいけないんだそうだ。昨晩、パラッゾで見かけた酔っぱらいの客が他の客の逆張りしかしないゲームは雰囲気も悪くなり良くないらしい。
さて初めてのカジノの結果はきっちり100$使い切って終了!だった。増えたり減ったりと上下したものの、結果だけ見れば負けとも言えるが、あんなディラーでも150$まで増えた瞬間もあった。
なによりだいたい午後1時くらいから夕方6時くらいまで遊びきったので大満足だ。多分パームズじゃなかったら100$で1時間持たなかったと思う。
ギャンブルは人生そのものだ。良いときも悪いときもある。そういうときに本物の自分と出会うことができる。
ホテルに戻ってきました。夜のラスベガスが始まります。うん、カジノ楽しかったな。
この後はパパと別れ、この日のショーを見に行きます。昨晩と同じくシルクドソレイユが運営しているマイケル・ジャクソンを題材にした「Michael Jackson ONE」というショー。
ここで人生の運を使い果たすことになる。今思い返してもミラクルとしか言えない経験だった。
ラスベガス2つ目のショーのレビューも楽しみにしてて欲しい。ポゥ!