タイ料理を食べてきました。素敵なお店がこんなに近くに。まさに駅前留学。自分の求めるものは案外近くにあるという、なんか禅問答のような感覚に陥ります。
素晴らしきエスニック。これぞ本場のそれです。食べた瞬間のおいしさ。香り。胃からじわじわ、チリチリと温まっていく辛味。コア体温からの上昇を細胞レベルで喜んでいる。
食後、高田の街を散歩してみました。昭和に建てられ、平成に栄え、令和に取り残された街、高田。未だ昭和のビジネススタイルしか知らないこの商店街にあるタイ料理屋さん、というだけで哀愁があって好きだ。もちろん味もばっちり。れべち。一緒に頼んだ豚肉とにんにくのカリカリ揚げは味噌に似た下味がつけられたスペアリブのようで抜群にうまかった。
僕は未だにこの街が好きです。酔っ払って見る青田川は横浜桜木町にも、京都四条河原町にも見える。遅くまでやっている店が少ないから場末の場末へと誘われていく千鳥足。僕はこの街が好きです。
看板猫も眠そうです。
散歩してみると意外と見どころがあるんです、高田。世界館とか旧第四銀行高田支店とか。旧第四銀行は意外と面白かったですよ。銀行の金庫がそのまま展示されてたり、頭取室や応接室といった、当時入れなかった場所が普通に公開されていたり。しかも無料。
さり気なく芸術の街でもある気がする。僕にはよくわからない展示物も結構あるし、画廊やギャラリーが点在している。二葉楽器に吸い込まれていく高校生のメンズには当時の自分を重ねたし、やってるのかやってないのかわからない喫茶店やコロッケ買いたくなるような老舗のお肉屋さん。
長岡に似た「時間が止まったかのような」感覚でした。
タイ料理屋さん。これはレギュラーだな。