よねろぐ!

新潟県上越市で活動中のサポートドラマー。音楽から超どうでも良いことまで幅広くカバー。美味しいものはすこしだけ。

たまにはドラマーっぽい話題を書こうと思う(日記126)

 たまにはドラマーっぽい話題を書こうと思う。

 僕が崇拝してやまないスーパードラマーのGavin HarrisonとメーカーのSONARが共同開発のプロジェクトを立ち上げて作ったシグネチャーのスネア。

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Gavin Harrison: Protean Bonus feature

(アアア...ギャビン様...)

 今年に入って新調したハイハットスタンドとシンバル、ペダル。その辺の支払いがそろそろ終わるので「次はスネアかな」なんて思ってちょっと調べてみたら15万円するらしく(定価18万!?)「ちょっと手が出ないな...」と諦めていた。自分の中で楽器とか機材に使えるお金の上限をなんとなく10万円くらいに設定していたからだ。10万円くらいだったら分割払いでも3万円×3ヶ月+αくらいで収められて、お財布もそこまで苦しくない。

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それにしてもDWは機能美の塊だと思う。優秀なデザインは優秀な機能性を内包している。

 でもさ、この「楽器にいくらくらいかける?」って金銭感覚はドラマーとギタリストと比較すると、多分ドラマーの方が低い気がする。(僕だけ?ドラマーひと括りにしてしまって恐縮な気がします)

 きっとギタリストの方がお金使ってるはず。

 ギタリストって定期的にマイニューギア!してるじゃないですか。ギター本体もそうだし、アンプ類とかエフェクターとか。Twitter見てると結構なギタリストがそれなりの頻度でマイニューギア!してる(気がする)

 あれらは絶対そんなに安くないはずだし、その辺の財テクも気になるところ(削るところ削って頑張ってるんだと思う。リスペクト)だけど、その「楽器にいくらくらいかける?」って金銭感覚はギタリストの方がドラマーよりも高額に設定しているはず。

 まぁ、考えてみればそうだよな。ドラムってさ、スタジオとライブハウスにドラムセットが常備されていて、ドラマーはスネアとかペダルとか「自分の気になる部位」だけを自前で持っていって、演奏なり練習をする。その方が効率的で転換も早い。

 そしてドラマーって、「一回揃えちゃえば」な部分強いと思うんです。僕なんか最初にペダル買って、次にスネア買って、チャイナシンバル、スプラッシュシンバル...で「一回揃っちゃった」から、それ以降ずーーーーっと、今年に入るまで消耗品の買い替えくらいで済んじゃってたわけですし。

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上越EARTHのドラムセット。僕の自前アイテムは左手側より・ハイハット・スプラッシュンバル・穴空いたシンバル・ベルシンバル・小出チャイナシンバル・スネア・ツインペダル。基本セットと組み合わせると案外「要塞感」が出ます。

 ちなみにdragonchinaの二人も結構機材の入れ替えが多いので財テクについて聞いたてみら、過去に買った機材を手放したりしてやりくりしているらしい。なるほど。楽器って中古だからといってそこまで値段下がらないもんね。シンバルやスネアだって半値になることはまずないんじゃないかしら。

 機材や楽器は買わなきゃわからない部分が圧倒的に多いから、買ってみて失敗したと思うこともある。けど、なんにせよ「機材は身を助ける」ということらしい。大事にしなきゃ。

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そういえば中古でもあまり値段が下がらないシンバル。1枚買うのにそれなりの値段する割に叩いてみなきゃ音はわからないリスクはエフェクターと似てるかも。

 ここまで書いて気づいたのだけど、ドラムの機材はとにかく重い。のです。重いスネアはいいスネアと言われている通り、打楽器は「剛性」がものすごく大事。必然的に重くなる。

 だから都内とか、高校生とか、機材を増やしてしまうと電車と歩きで移動する際の最大のネックになる。あー、なんかこれかも。ドラマーの「一回揃えちゃえば」理論は移動を考えて合理化されたスマート理論だった。ま、高校生の頃はスティック2本とタオルだけ持ち歩いてたんだけども。

 それともう一つ。シンバルを買うということはスタンドも一緒に買わなきゃ使えないというマジック。必然的に重くなる。(ケースもね)

 僕は車の中にドラム関係の機材を全部入れているから、キャリアーに縛り付けてゴロゴロ転がしながら歩くなんてことはもうないと思う。けどたまに屋外のイベントでドラムセット全体をレンタルして持ち運ぶときなんかは自分以外乗らなくなるし、会場に着いたって他のメンバーに「すいませんすいません」言いながら搬入搬出をお願いしなければならない。

 ドラマーのメンタリティーが優しさに寄るのはこういった経験から得られたギフトなのではないか。まるで自分が優しいと言っているようだねそうだよ。

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dragonhcinaではフルセットだけど他のバンドでは1タム仕様の場合もある。結構好き。

 話を戻そう。つまり、ドラマーがお金を使って楽器をあまり買い替えたりしないのは、移動を考慮した合理化された理由だっていうこと。それでも機材は身を助けるということ。

 

 それにしてもありがたい話だと僕は思う。

 楽器や機材にお金かけたらそれは設備投資と言ってもいいわけで、どんな形であれ一生音楽していきたいと思っている僕にとっては楽器や機材が「ある」というだけでいつでも辞められるし、またいつでも始められるのだから。

 機材は身を助ける。

 愛着湧いちゃうよね。