よねろぐ!

新潟県上越市で活動中のサポートドラマー。音楽から超どうでも良いことまで幅広くカバー。美味しいものはすこしだけ。

酔うと饒舌になる(日記90)

 「選ばれし者の恍惚と不安、2つ我にあり」

 ということで結構前からアマゾンプライムの「有田と週刊プロレスと」を見ています。プロレスとは遠からぬ縁のワタシですので、毎週とても勉強させてもらってます。

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  初期ガンダムエヴァも、長くファンに愛される優秀なコンテンツにはやはり「歴史」があるんです。歴史に埋もれた因果と報復。正義の反対は別視点の正義なのです。

 僕はプロレスが好きです。

 中学生の頃に深夜放送でやっていたワールドプロレスリングで夏男・蝶野選手のケンカキックを見てから。高校1年のときにNOAH小橋建太の連続チョップを地元、高田公園の厚生南会館(当時)で見てから。空席がありながらパイプ椅子に立ち上がって小橋コールを言ってしまったあの熱狂が。今も忘れられないのです。ゲームではGBA版のファイプロもやりました。あれのお陰で選手のことが頭にインプットされました。永田さんとかゼァ。

 この「有田と週刊プロレスリング」のお陰でプロレスの歴史を知ることができて、僕の中で点在していた知識が線となって繋がってきているのです。今なら言えます。

 「みんな知らないでしょ、PRIDEの原点が新日本プロレスUWF)にあるってこと」

 現代ではMMA総合格闘技は様々な研究がなされ、今のUFCでは肘打ちを解禁しているそうじゃないですか。すごい時代になってきたと思います。

 

 「プロレスとは遠からぬ縁」と言いました。とういうのも僕の祖父の名前は「源一郎」と言いまして。天龍源一郎選手と同じ名前なんですね。遠からぬ縁ってこれくらいの縁のことを言うんでしょ。

 天龍源一郎。みんな龍が如くで滑舌悪いおじさんくらいな認識しかないでしょ。違うんだから。この人の魅力は「男気」。ほんとに男気の塊なの。

 東京ドームでU-COSMOS(とにかく格闘ファンが全員こっちを見に来た試合)の裏で全日の興行が札幌で、「今日この場所に来てくれたお客さんに何かを残さないとな」って想ってジャイアント馬場さんにフォール勝ちして「この1勝は東京ドームより重いよ」の名言を残した人。ジャイアント馬場アントニオ猪木に勝利した唯一の日本人なんだから。

 僕はね、これでもバンドマンの端くれで、この天龍選手の「今日ここに来てくれたお客さんになにか残したい」っていう気持ちはすごく大事にしたいと思っているわけ。こんな僕でもよ。

 プロではないしなんならドラム叩こうが辞めようが世間様には一切影響がないんだけど、それでも「今日」来てくれた人にはなにか残したいじゃない。

 そういうことだと思うの。ありがとう天龍源一郎

 

 天龍選手はプロレスの業界が好きだから、バッシング受けながらも業界が盛り上がればと全日社長の椅子を蹴ってSWSに参加したはずだし、その後のWARにも繋がっていくんだと思う。「レスリングアンドロマンス」って、本当に素敵な団体名だと思う。夢を与える仕事じゃない。

 プロレスが好きだから、今コメディーとか龍が如くとかで滑舌が悪いキャラで小馬鹿にさてれしまっているけど、僕はその天龍さんの本質はプロレスに対する愛情なんじゃないかなって思う。

 

 こんな男になりたいじゃない。

 拙い話、僕は今おかげさまでいろんなバンドで叩かせてもらってるけどそれはやっぱり音楽が好きだからなのよ。

 単純に音楽が好き。だからドラムが少ない昨今の音楽バンド界隈にすこしでも恩返しできたらなって思って駆け抜けてるわけ。少なからず僕はライブハウスの子供なんだから、恩返し。していきたいじゃない。

 そんな感じ。なんか似たような話題で似たような記事書いてる気がする。

 

 話をプロレスに戻そう。UWFの歴史は素晴らしいと思う。「選ばれし者の恍惚と不安、2つ我にあり」「ごちゃごちゃ言わんと誰が一番強いか決めたらええんや」

 新規参入を許さない「プロレスムラ」に突如現れた総合格闘技K-1という黒船の存在。そこから陥るプロレス低迷期。からの今「金の雨が降る」時代の幕開け。世界一WWEの王者が日本人。なんなら女子王者も日本人っていう、この最近のプロレスの話題がとにかくすごい。ASUKA嫁にしたい。

 ものすごいコンテンツの多角化が進んでると思うんです。強さを求めるならこの選手、かっこよさを求めるならこの選手、コメディーを求めるなら、アイドル系を求めるなら、ドヒールを求めるなら...といったコンテンツの多角化がものすごくうまい。

 同時に僕はDDT界隈の「ご当地プロレス」の系譜も結構好き。探偵ナイトスクープに出たドラゲも好き。新潟プロレスはもっと頑張ってほしい。あわよくば24日の村上大会見に行きたいけど距離的に厳しいかも。三条プロレス絶対行こうと思います。

 えべっさんくいしんぼう仮面大阪プロレスってもう解散してしまったのかしら。you tubeには2018年(?)の復活マッチみたいなのが上がっててやっぱり面白いなぁ。古典落語みたいに笑いを形式化してて本当に「いい試合だー」。

 鈴木みのる選手が好きです。世界一性格の悪い男ですが、この人のプロレス・格闘技に対する愛情は本物で、近々引退してしまう獣神サイダーライガー選手とのラストマッチの最後は「座礼」で終わるっていう、この「プロレスは技を受けてくれる相手がいなければ成り立たないから相手に対する感謝の気持ちを大切に」とずっと続けられてきた稽古終わりの儀式。感動。

 たしかこれ藤原組長と船木選手の師弟対決でもやってたと思う。こういう「礼」を重んじる武術であってほしいっていう、そういう気持ちもあるんです。

 ヒールだからって何やってもいいわけじゃないんですよ(GHCのベルトは全部かっさらっていったけど)

 

 プロレス好きです。もっともっと知って、いつかライブの打ち上げで誰かとプロレス談義できるようになれたらなぁと思います。