よねろぐ!

新潟県上越市で活動中のサポートドラマー。音楽から超どうでも良いことまで幅広くカバー。美味しいものはすこしだけ。

落ち込んだときに聞く曲たち(日記63)

 落ち込んだときに聞く曲って人生において大事だとおもうの。

 


Anathema — Untouchable

  いいわ。オーケストラとのライブなのにドラムさんだけTシャツっていうのがなお良いと思うわ。だんだん盛り上がってきて、音が上がっていく(?)のがすごく良い。

 Anathemaは他の曲聞くとかなり病んでしまうので、用法用量を守って正しくお聞きくださいね。でも落ち込んでるときって暗い曲、聞きたくなっちゃうんだよね。

 この前の小川エリさんのライブでも思ったんだけど、女性の声ってなんて落ち着くのかしら!神秘的でメランコリックだわ。(僕も含め)女性を性的な目で見る機会が多い男子はもっとその神秘さに着目したほうが良いと思います。神の創り給うた男女の区分けにはもっと深い意味が込められているはずなのよ。

 

 

 


Porcupine Tree - Arriving Somewhere But Not Here (Live)

 PTといえばPlastic tree、ではなくポーキュパイン・ツリー。僕の中では。だんだん、ゆっくり、じわじわと、雨が大地に染み込むように盛り上がってきます。

 曲の入りは怖い雰囲気がします。不安になるけど、ちゃんと持ち直してくれる。PTのドラム、ギャビン・ハリソンはキング・クリムゾンでも活躍してまして、唯一無二の腕前を持つドラマーさんです。まじですごいのこの人。手足の神経回路は一般成人男性のそれと比べ物にならないくらい、密になっているはず。どうなっているか。

 僕がたまにやるバスの3連符はこの人の影響です。

 繊細でパワフルで無駄がない。洗練された機能美。常にこうありたいものだな。

 ギターソロの序盤をノールックで弾きスティーブンが本当にエロい。ベースのまつげおじさんめちゃめちゃいい仕事してる。素敵なオジサマが奏でる音楽ってえっちだよね。

 この天にも登るような...なんていうのこの、終盤でめっちゃ気持ちいいギターのこれ。

 この映像はDVD化されているのでぜひお買い求めを。全曲良いので。

 

 


U2 Where The Streets Have No Name Live At Slane Castle

 救いを感じるわ。神様の存在を信じてしまいそうなくらいの、ファンの熱狂と感動的なライブステージ。なんだか地球が一つになれるような気がする。NO BORDERな気分だ。まじで。

 歌メロが良い曲ってドラムシンプルな方が栄えるよね。もういくつだU2。来月イギリスで公演予定ってまだ前線で現役で音楽やってるの。素敵すぎるぜボノ。

 

 

 


Dream Theater - The Spirit Carries On Score

 Dreamtheaterの多彩な表現力の中でもこの曲は本当に素晴らしくて。アルバムを通して人の生と死について、ラブリエのメッセージ性が強く出ている曲です。

 人はどこから来て、どこへ行くのか。死んだら終わりなのか。人の魂は消えてしまうなら、この人生は一体なんのためにあるのか。といった、非常に信仰と愛に溢れた曲です。僕もね、今年30歳になって、大切な人が亡くなっていくことを止められない事実と、それが突然訪れてしまう事実に気づいて、じゃあ毎日、自分はどう生きるのが良いのかなって漠然と考えていくようなったのよ。

 もしかして人間は根っこの部分では繋がっているんじゃないかって、そういうことも思ったりします。こういう音楽を聞きながらね。

 いろんな音楽があるし、ステージのアーティストもお客さんもいろんな表現があるけども、このライブみたいに最後はみんなで手を降って一つになって同じ感動を得るような、そんなライブって良くない?って思うわけ。

 本当に素敵だと思うわ。

 

 

 さて、仕事と職場の人間関係にメンタルがゴリゴリ削られてしんどいし、毎日残業してもゴールが見えてこないけど、こうやって自分がしんどいときに聞く曲を、聞きながらまとめていたら少しだけ気持ちが楽になったぞ。

 音楽を聞いたって不安や悩みや恐れは消えることはないけど、一瞬でも忘れることができて、その忘れてる時間だけが心が休まる時間なわけで。

 でも過ぎ去ってしまえば、その渦中に感じていた悩みや不安や恐れは、朝日に照らされた霜のように簡単に溶けていってしまう。悩んで不安がってしんどい思いをするだけしても、喉元を過ぎてしまえば自我が作り出した幻影、取り越し苦労だった、なんてオチも大いにあるわけで。

 楽観視するのは良くないけど過度に不安がるのもまた良くないのです。

 

 生きるのって難しいね。じゃ、また。